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2005年04月01日

守山市、私立女子高校を立命館大に無償譲渡へ

守山市、立命館へ移管認める 市立女子高、開設者変更方式で

朝日新聞(2005/04/01)

 守山市立守山女子高校を学校法人立命館(京都市)が引き継ぐ計画が進んでいることについて、守山市の山田亘宏市長は31日、記者会見を開き、同校を立命館へ移管する計画があることを正式に認めた。立命館側が来年4月の開校を強く望んでいることも明かした。今後移管の手続きについて調整し、在校生や保護者、教職員らにも理解を得る努力を続けるという。
 計画では、同校を廃止して立命館が付属高校を新設するのではなく、学校の開設者を「市」から「学校法人立命館」に変更する方式をとり、在校生の教育課程は卒業まで保障し、卒業生の学籍簿も新しい高校に引き継ぐという。しかし、公立から私立へ高校が移管された前例がなく、手続き面で未整備な点も多いことから、県とも調整を続けるという。
 山田市長によると、昨年6月、立命館側が県内で高校の開設を望んでいるという話を聞き、市長が法人の理事長に会い、市立女子高の存在を伝えた。12月に理事長から「詳しく話をしたい」と申し出があり、交渉が始まったという。
 市としては、毎年5億円弱の財政支出が必要なことや、校舎の老朽化が進んでいること、守山市内の生徒が約4分の1しか通っていないことなどから、市立女子高のあり方を探っていたという。
 山田市長は会見で「在校生については、卒業まで入学時の学科での教育を保障する。卒業生に対しても、母校として継続されるようにする」と話した。
 市立女子高の教職員40人のうち、26人いる市費職員の処遇も「市が責任をもつ。なるべく多く新しい高校に残ってもらいたい」とした。
 また、大阪府高槻市へ学部を統合した後の平安女学院大学のびわ湖守山キャンパスについても触れ、市が同キャンパスを引き継いだ場合には、将来、移管した高校の校舎用地とすることは「選択肢の一つとして十分に考えられる」と話した。ただ現時点では、平安女学院大学と協議している事実はない、とした。
 市は2~10日に、市立女子高の全校生徒や保護者、同窓会、後援会に、今回の移管計画を説明し、理解を求めるという。
 学校法人立命館の広報課は「市立守山女子高校の移管について守山市と協議している事実はあるが、まだ何も決まっておらず、コメントできない」としている。


滋賀県守山市、赤字の女子高を立命館に譲渡へ

日本経済新聞(2005/04/01)

 滋賀県守山市の山田亘宏市長は三十一日、記者会見し、入学者が減り赤字の市立守山女子高校を学校法人立命館(京都市)に譲渡し、高校運営を引き継ぐ方向で協議していると語った。立命館も同日、「交渉しているのは事実」(広報課)と説明した。立命館は二〇〇六年四月にも男女共学の大学付属高校にして開校する計画という。


立命館 市立高を引き継ぎ、06年度の開校目指す 滋賀・守山女子

大阪読売新聞(2005/04/01)

 滋賀県守山市は31日、市立守山女子高の運営を、学校法人・立命館(北区)に移管することで立命館側と基本合意していることを明らかにした。土地と校舎を無償譲渡し、在校生は原則、転籍する。「立命館守山高」(仮称)として2006年4月の開校を目指しており、4月中にも正式合意したい考え。文部科学省は「公立高を私立の学校法人が引き継いだ例は聞いたことがない」としている。
 山田亘宏(のぶひろ)・守山市長が表明。定員割れなど同女子高の運営に悩む市側と、幅広く学生確保を図りたい立命館側の思惑が一致、昨年から交渉していた。立命館大付属の男女共学高校とする方向で調整している。同女子高の生徒や保護者には4月上旬に説明するという。
 守山市内にある平安女学院大のキャンパスが4月1日から大阪府高槻市のキャンパスに統合されることから、山田市長は「キャンパス跡地を新しい高校に利用するのも選択肢の一つ」としている。
 同女子高は1959年開校。英語科など3学科で生徒数は約570人。
 立命館側は「運営の引き継ぎについて交渉しているのは事実。合意に達した時点で正式に発表する」とコメントした。


投稿者 管理者 : 2005年04月01日 02:43

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