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2005年04月11日

イラク人質事件、1年 高遠菜穂子さんはイラクで支援活動

毎日新聞(4/10)

 昨年4月にイラクで起きた日本人3人の人質事件発生から1年が過ぎた。その1人、北海道千歳市のボランティア活動家、高遠菜穂子さん(35)は今もイラクで手掛けた支援プロジェクトに関与し、18日に隣国ヨルダンに渡る。「若者たちが戦闘ではなく、建設的で非暴力な方法で町を守ろうとする心を育てたい」と言う。

 時折死の恐怖がよみがえってくる。心ない中傷を受けた記憶も加わり、今も吐き気や頭痛に襲われる。一方で現地からの電話やメールで伝えられてくる現実に一喜一憂する。

 犬に骨まで食いちぎられたり、後頭部に銃殺の跡が残る遺体……。現地スタッフから送られてくる悲惨な映像に接するたび、「黙って生活しているだけでは、この殺りくに賛成していることになる」と感じる。

 昨年8月、10月と今年1月にもヨルダンを訪れた。現地スタッフと手を携えた路上生活の少年たちへの就職訓練は今も続き、薬におぼれていた少年たちが自立したと報告を受けた。イラク中部のラマディ市では昨年末、募金など350万円を活用し小学校を再建した。

 日本国内では各地で報告会をこなし、現地の惨状を訴える。ヨルダンに渡る前日の17日午後1時には、札幌市生涯学習センター(西区宮の沢1)で最新事情を伝える。

 一方、札幌市出身の今井紀明さん(19)は語学留学のため昨年10月に英国に渡った。兄の洋介さんは「1年たった現在、本人も家族も事件前の静かな生活を取り戻しつつある」と話している。


[関連ニュース]
イラクの現状訴え講演活動 高遠さんら(共同通信4/09)
[以下JanJanの報道]
イラク人質事件と日本社会 この1年を振り返って(2005/04/08)
ファルージャで何があったのか 高遠菜穂子さんの講演会(6)(2005/04/08)
ファルージャで何があったのか 高遠菜穂子さんの講演会(5)(2005/04/03)
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ファルージャで何があったのか 高遠菜穂子さんの講演会 (3)(2005/03/21)
ファルージャで何があったのか 高遠菜穂子さんの講演会 (2)(2005/03/18)
ファルージャで何があったのか 高遠菜穂子さんの講演会 (1)(2005/03/15)

投稿者 管理者 : 2005年04月11日 00:02

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