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2005年04月11日

文科省研究所、創薬専門家養成を、学部・学科の新設提言

日経産業新聞(2005/04/08)

 創薬研究に携わる有望な人材を養成するため、創薬に重点を置く学部・学科などを新設し、化合物開発、薬理学、製剤学などを十分に教育すべきだ――。こんな提言を、文部科学省・科学技術政策研究所がまとめた。二〇〇六年度から始まる薬学部六年制で、基礎研究より医療現場での活動に重点を置いた「医療薬学」に教育の重点が移行するため、製薬企業で働く研究者育成システムが急務だと訴えている。
 提言では、薬学部を卒業しても製薬企業で即戦力となる人材はほとんどいないとの現状を報告。企業は薬学部出身者だけでなく、遺伝子工学や合成化学などを修めた優秀な人材確保に動いているが、これらの研究者は創薬専門家とは言い難いと指摘した。
 このため、薬剤師の育成とは切り離して創薬の専門家を重点的に養成する学部・学科を新たに作ることを求めた。具体的には、新規化合物開発や医薬品製造に関する化学・生物学的な基礎、新たな薬物送達システムを開拓する製剤学、安全性を見極める毒物学、生命情報工学などを教育すべきだと訴えた。
 創薬専門家の育成システム構築で、米欧勢が圧倒的な力を持つ製薬業界の中で日本発の新薬開発を盛んにできると見通している。

投稿者 管理者 : 2005年04月11日 00:04

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