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2005年04月18日

法人化で時価総額査定、室蘭工大136億円 キャンパス、研究棟など

北海道新聞(2005/04/16)

 室蘭工大の「価格」は約百三十六億円-。昨年四月に国立大学法人に移行した室蘭工大(田頭博昭学長)が行った土地や建物などの査定で、同大の時価総額が明らかになった。キャンパスなどの地価が五十億三千万円、研究棟などの建物は六十三億二千七百万円だった。この金額が高いのか安いのかについては評価が分かれそうだ。(大能伸悟)
 これまで国立大の財産額は五年ごとに改訂される国有財産台帳に記載されてきたが、時価と隔たりがある場合が多く、昨年四月の法人化に伴い文部科学省がすべての国立大に時価総額の調査を求めた。
 室蘭工大は不動産鑑定士らに査定を委嘱した。対象は、室蘭市水元町のキャンパスや明徳寮など約十九万五千平方メートルの土地と、大学が所有する資産。総額百三十六億六千七百万円のうちには、門や道路などの「工作物」(二十二億七千二百万円)、ヨット部が利用する「船舶」(百四十五万円)も含まれる。
 二年前に総工費二十二億六千万円をかけて建設された総合研究棟の評価は十八億二千三百万円、創立百周年を記念して構内に設置されたオブジェは九十二万円だった。
 一方、「工具・備品」は六百九十二万円。研究機材が多い工学部にしてはかなり低い金額に見えるが、今回の査定では一部しか含めていず、約三十万冊を数える図書館の蔵書も査定していない。
 ちなみに、北大の時価総額は十五倍強の二千百十三億円。数字上では室蘭工大は安価にもみえるが、北大は医学部など十二学部を抱えている。単科大学の室蘭工大としては高い価格ともとれる。
 同大会計課によると、この時価総額は六月に「資本金」として文部科学省に決算報告する予定で、「国立大学法人としては初めての査定なので多いか少ないかは分からないが、六月に各大学の時価総額がそろったら比較もできるだろう」としている。


投稿者 管理者 : 2005年04月18日 00:25

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