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2005年05月11日

理事長ら引責辞任へ…東京医大患者死亡問題

A HREF="http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050510i301.htm">読売新聞(5/10)

 東京医科大学病院(東京都新宿区)第2外科の心臓外科医(45)が担当した手術で患者4人が相次いで死亡した問題で、同大学は9日、臨時の教授会を開き、大学を運営する学校法人の伊藤久雄理事長、臼井正彦病院長の辞任を決めた。

 10日の理事会で正式決定される。高度医療施設だけに与えられ、診療報酬が優遇される「特定機能病院」の承認を厚生労働省に返上する方針も決定。第2外科統括責任者の石丸新教授(57)はすでに辞表を提出した。

 この問題では、真相解明のため設置された外部調査委員会が、問題の外科医の未熟さや病院側の責任を指摘する報告書を3月30日に公表。同病院などによると、この外科医は同日付で辞表を提出し、4月末付で退職したという。

 報告書は、指導責任者の石丸教授についても、「死亡例が相次いでいることを知りながら、トレーニングのため外科医に執刀を続けさせた」と指摘、「『患者中心の医療』の理念に根本的に反した」と批判した。

 同病院はこの報告書を全面的に受け入れると表明しており、石丸教授は責任を取る形で今月末に辞職。理事長、病院長についても、安全管理体制の立て直しを夏ごろまでに行った後、責任を取って辞任することになった。

 厚生労働省によると、特定機能病院の承認を失うのは、患者取り違え事件を起こした横浜市立大病院(1999年返上。2001年再承認)、カルテ改ざんで手術ミスを隠ぺいした東京女子医大病院(02年取り消し)に次いで3例目だが、刑事事件を経ないケースとしては初めてとなる。

 承認返上を認めるかどうかは今後、厚労省社会保障審議会医療分科会で審議され、その答申を受けて同省が最終決定する。

 東京医大病院では一昨年以降、医療事故が相次いでおり、すでに現在、処分としては承認取り消しに次いで重い「指導および再審議」となっている。


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投稿者 管理者 : 2005年05月11日 00:00

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