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2005年05月17日

大阪府立大学、36協定に違反

大阪府大学教職員組合
 ∟●書記局ニュース(NO,325)2005/5/11より

書記局ニュース NO 325
2005年 5月11日

公立大学法人大阪府立大学36協定に違反
=理事長の謝罪については検討する=

 法人と過半数組合・府大教は4月に36協定を締結しました。36協定は、時間外労働等により教職員の健康と福祉が損なわれないよう、時間外労働等を必要最小限に抑えるとともに、時間外労働等の縮減を図る労働基準法で定められた最重要の協定です。
 36協定締結後の、職員の時間外勤務の実態について説明を求めたところ4月22日の時点で既に45時間を超える職員が11名もいることが判明しました。これは異常な事態です。
 府大教と法人の協議により、36協定第5条で、「1日8時間又は1週40時間を超えて延長する勤務時間数は、1か月につき45時間以内」と定めました。さらに、45時間の制限を越えるような時間外労働は、(特別な場合の時間外労働)として、第7条において、「法人は、通常の業務の大幅な変更等に伴う一時的又は突発的な業務の発生したときは、あらかじめ教職員に周知するとともに、組合に通知」し、組合と協議することを義務付けました。さらに、45時間超の場合の健康を害する恐れから、「その延長の前及び後に、当該者が産業医の保健指導を受けるよう努めるものとする。」(第7条第4項)ことまで協定しました。
 今回の事態は、これらの全てがことごとく破られており、重大な、協定違反であることを追及するとともに法人に対して説明を求めました。
 平塚総務部次長は口頭で謝罪を行い、「今後このようなことが発生しないよう職員への指導を徹底をし、責任をもって改善する」としました。
 府大教は、労使が誠実に協議し、南 努理事長と過半数代表溝川悠介府大教委員長が締結調印した直後の、この36協定違反は重大な問題であるとし、解決策の方策を至急に示すこと、協定締結の当事者であり雇用の最高責任者である南理事長の文書による謝罪を求めました。
 しかし、今後は現場責任者が適切な対応をとるとし、理事長の謝罪については即答せず、持ち帰り相談するとしました。
 今後も府大教は、法人の経営を偏重し教職員の健康を軽視する考え方を改めさせるとともに、36協定の重要性を認識させ、法を順守した適切な法人運営を行うよう監視、協議を続けていきます。


投稿者 管理者 : 2005年05月17日 01:27

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