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2005年05月23日

京都大学職員組合、経営協議会委員の辞任に関わる声明

京都大学職員組合
 ∟●経営協議会委員の辞任に関わる声明(2005年5月20日)

2005年5月20日

経営協議会委員の交代を求める声明

京都大学職員組合 中央執行委員会

 京都大学職員組合は、法人化を経る過程において、教育研究を業務の中核とする大学という場には利益追求を本質とする民間企業の経営方針がそのまま適用できないことを主張してきた。この私たちの主張は法人化後の現在も基本的には変わっていない。

 今回、JR西日本相談役の井手正敬氏が京都大学経営協議会委員を辞任することとなった。井手氏は旧国鉄内部での民営化推進の立役者の一人とされており、2005年4月25日に発生したJR西日本福知山線列車脱線という悲惨な事故の背景に、収益追究に過度に傾いたJR西日本の経営方針があることは間違いないと思われる。私たちはそのような経営方針を推進してきたという意味で、事故の責任を負っている井手氏が京大の経営協議会委員を辞任することは当然であると考える。

 また、京都大学法人が経営協議会委員への就任要請をしたことは、井手氏の民営化の考えを評価したものであると考えられるが、京都大学が医学部附属病院という直接に人命をあずかる部局をもっていることを考えると、福知山線列車脱線事故から国立大学法人の「経営」について学ぶべきことは多いはずである。

 京都大学職員組合は経営協議会と役員会が、今回の経営協議会委員井手氏の辞任にあたって、大学の経営における経営効率と人命尊重の関係のあり方を再考し、今後大学にふさわしい経営協議会委員を選出されることを強く期待するものである。


投稿者 管理者 : 2005年05月23日 00:00

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