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2005年06月14日

科学技術白書、資金獲得へ競争激化 研究者の意識に変化

毎日新聞(6/10)

  政府は10日の閣議で、04年度の科学技術白書を了承した。この中では国立大学と公的研究機関の法人化が、研究環境にどのような変化を与えたか、研究者へ実施した初めての調査結果を掲載。資金獲得のため「競争」がより求められ、産業界のニーズや生命科学などの分野に目が向くなど、研究者の意識が変化している一方、研究に専念できる時間は増えていない実態も明らかになった。

 調査は今年1~3月、全国の国立大学法人や、独立行政法人化した公的研究機関に所属する研究者2000人を対象に実施。1172人から回答があった。国立大学は04年度に法人化、公的研究機関は01年度以降、独法化が進んでいる。

 まず、応募や申請によって得られる「競争的資金」については「獲得をより求められるようになった」と答えた研究者が55%に上った。

 競争の拡大で、研究時間が短縮されることも期待されているが、「短時間で研究成果が出るようになった」は6%にとどまっている。

 一方、「研究に専念できる時間が増えた」との答えはわずか1%で、法人化で研究以外の仕事が増えている様子もうかがえた。また「組織内の責任の所在が明確になり、外部との対応が容易になった」は9%で、研究基盤や施設の改善、充実が進んでいない、との回答も多かった。

 文部科学省は「組織の変革を推進するため、研究時間の確保などに向けた人的、財政的な支援が課題だ」と話している。


[同ニュース]
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投稿者 管理者 : 2005年06月14日 01:09

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