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2005年06月15日

都立大人文科学研究科院生会、人文科学研究科長及び人文科学研究科教員宛「要望書」

たまらん
 ∟●「要望書」(2005年6月30日)

【6月15日】
 人文科学研究科院生会より、6月13日付で人文科学研究科長及び人文科学研究科教員に対する「要望書」(PDF)が出されました。

【6月16日】
 昨日載せた人文科学研究科院生会よりの「要望書」について私見をごく簡単に述べておきます。

 「要望」は二点挙げられています。整理するとこうなります。
 1)旧就職資料室の空間につくられた人文院生のための「研究スペース」及び人文学部が管理している蔵書を対外的に貸し出す際の窓口を目的とするスペースを「人文科学研究科専管スペース」として公的に認知すること。
 2)図書貸出スペースのアルバイト学生に対して「人文院生会」関係者であるとの理由で図書館職員より退職勧告がなされたことに、教授会として抗議すること。

 まず1)については、2005年3月までの人文学部執行部の認識にあっては「研究スペース」が主でありその一部を「貸出スペース」として利用する、というものであった以上、ここを図書館の管轄下ではなく「人文科学研究科専管スペース」として認知せよという要求は当然と考えます。
 現執行部内では、〈運用〉によって〈実を取る〉というような発想で事柄を曖昧にしたままやり過ごそうという方向性があるようですが――まさに「就任承諾書」提出のときの論理と同じと思われます――、院生会は《「人文科学研究科専管スペースである」、という立場を貫くべきである〔・・・〕。したがって、空間を確保するか否かという問題は、二次的な問題である。》とはっきりと述べています。要するに目先の利益を優先するのではなく原則を堅持せよということです。

 2)は、まず事実関係を究明し、これが事実と確認された場合には教授会として公的に処理するべきと考えます。
 つまり、〈実質〉において解雇はされなかったからそれで良し、ということにはなりません。そのような発言があったこと自体、すでに〈脅し〉としていまも機能してしまっていることの重要性をわきまえて対処するべきでしょう。

「だまらん」(首大フラッシュ[06/17/05] )より
[06/17/05] 都立大人文研究科長、ならびに教員宛に、6月13日付で人文院生会からの 要望書(PDF)が提出されている。問題の背景に関しては、 たまらんを参照。外部には漏れてきていないが、2005年4月以降、さまざまなところで問題が起きていて、これは、そのほんの一例のようだ。人文研究科からの回答が待たれる。

投稿者 管理者 : 2005年06月15日 01:07

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