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2005年06月30日

文科省、国際熱核融合実験炉(ITER(イーター))のサイト決定について[文部科学大臣談話]

国際熱核融合実験炉(ITER(イーター))のサイト決定について

国際熱核融合実験炉(ITER(イーター))のサイト決定について
[文部科学大臣談話]

 本日、モスクワで開催されたITER(イーター)のサイト決定のための第2回6極閣僚級会合において、ITER(イーター)の欧州への設置が正式に決定された。

 我が国は、平成14年5月に、国内誘致を視野に入れ、協議のために青森県上北郡六ヶ所村を国内候補地として提示して政府間協議に臨む旨閣議了解して以来、政府、産業界、学界、地元等が一体となって積極的にITER(イーター)の誘致に取り組んできたところであり、ご支援頂いた関係各位に心より感謝申し上げたい。

 一方で本件は、交渉開始から既に約3年が経過し、各極ともにこれ以上の交渉継続は望ましくないとの認識があることなどを踏まえ、我が国として、人類の将来のためには1日も早くITER(イーター)計画を開始すべきであること、ITER(イーター)計画の実施に当たっては6極協力の枠組みを壊すべきではないこと、サイト誘致のために今以上に財政負担をすることは困難であること等を総合的に勘案し、大局的な見地に立って判断をした。

 本日のサイト決定により、ITER(イーター)はその実現に向けて、新たな、そして大きな一歩を踏み出すこととなり、この決定はITER(イーター)計画にとって極めて重要な意義を持つものと考える。

 また、日欧間で合意に至ったホスト国と非ホスト国の役割分担を踏まえれば、ITER(イーター)は欧州に設置されるとしても、我が国はITER(イーター)の準ホスト国ともいうべき地位を確保できるとともに、今後の核融合研究開発において、ホスト国である欧州と並ぶ重要な国際研究拠点となるなど、十分に国益を守ることができると考える。(別添参照)

 ITER(イーター)計画は人類にとって究極のエネルギーである核融合の実現に向けた重要なステップであり、世界の英知と能力を結集し取り組んでいくことが必要である。我が国としても、本計画の成功に向けて、関係各極と協力しながら、その役割をしっかりと果たして参りたい。

平成17年6月28日

文部科学大臣 中山 成彬

投稿者 管理者 : 2005年06月30日 00:34

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