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2005年07月11日

立命館大学の不当労働行為、外国人講師ら地労委に救済申立 別途労働基準法違反容疑で告発 

共同通信(7/08)
■「ゼネラルユニオン」
http://www.generalunion.org/kumiai/

 上記共同通信(7/08付)記事によれば,立命館大学は,雇用関係上弱い立場にある外国人非常勤講師に対して不当労働行為を行ったという。大学前で組合ニュースを配った外国人教員4人に「契約を更新したいなら考え直せ」などと大学の管理職が電話で脅したとされる(京都新聞では「組合脱退強要」と表現されている)。ゼネラルユニオンに加入する同教員らは大阪地労委に救済を申し立てた。また別途,同大学を労働基準法違反容疑で告発した。

 立命館大学に関するこうした記事(他の一連の記事も含めて)をみるにつけ,一体この大学はどうなってしまったのかと思う。新聞記事にある「大学の管理職」とは,立命館の職員管理者を指すのか,教員なのかはわからないが,通常「大学の管理職」と表現した場合には,職員管理職を指すであろう。しかし,非常勤講師の採用に関する人事決定権は実質的には「学部教授会」か,あるいはそれに類する教員組織が持っているはずであり,元来,ある特定の管理者が「組合活動を続けるなら契約はない」などと不法かつ越権行為的な発言ができるはずもない。仮に教員の管理者であっても同じである。
 しかし,立命館大学はこうした「脅迫」が特定「管理職」から出るほど,内部の民主主義や教授会自治が破綻しているのであろうか。あるいは,非常勤講師の採用人事は,学部教授会から切り離され,別途の決定システムに委ねられているのだろうか。いずれにしても,立命館大学の体質がどこかで根本的に変わってしまったことを象徴する事件である。

組合活動妨害と申し立て 立命館大の外国人講師ら

 外国人のための労働組合「ゼネラルユニオン」(大阪市)は8日、組合員の立命館大(京都市)外国人講師らが「組合活動を続けるなら契約はない」と脅されるなど、大学側に組合活動を妨害されたとして不当労働行為の救済を大阪府地方労働委員会に申し立てた。……


[同ニュース]
立命館を労基法違反で告発=「就業規則ない」と外国人講師(時事通信7/08)
立命大の外国人講師らに組合脱退強要 大阪府地労委に救済申し立て(京都新聞7/08)

投稿者 管理者 : 2005年07月11日 01:15

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