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2005年07月12日

香川大、学長選考に見る情報公開意識

公立大学という病 横浜市大時代最後の経験 更新雑記05/7/9
学問の自由と大学の自治の危機問題

05/7/9 今週、私の現在所属する大学で新学長の選出が行われた。法人化後、学長は学外者を含めた学長選考会議で決定されるため、従来の学長選挙は意向聴取投票に格下げされた。しかも香川大学では、その投票結果さえ発表しないという申し合せがなされていた。噂では企業出身の理事たちが主導して決められたとのことであった。大学自治とは無縁の世界で生きてきた人たちが、密室でキングメーカーという蜜を思う存分吸おうとしたのであろうか。前任校での最後の頃を思い出さされた。
 学内からは批判の声もあがったが、そうした批判も無視されて、学長選考はその申し合せ通りに実施された。幸いにも、意向聴取投票でトップだったと噂された候補が次期学長に指名されていたが、その候補の得票数や、次点の候補との差はどうだったのかは明らかにされなかった。まさに密室で決められた形となった。
 ところが、翌日マスコミから手厳しい批判記事を書かれ、あわてて方針転換をしたようだ。世間からの指弾を受け、まだ軌道修正を行う程度の判断能力が残っていたとみるべきか、それともただただマスコミによる批判が恐いだけだったのか。いずれにしても、マスコミに批判されて、ヒステリックな反批判で答えたり、「嘘」をついてきたどこぞのトップよりも、まだましであることだけは確かなのだが、しかし民主主義も随分と心もとないものとなってきたものである。

投稿者 管理者 : 2005年07月12日 00:00

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