個別エントリー別

« 大学のキャリア教育支援 ニート対策で文科省が7億円 | メイン | 女性研究者、出産・育児後の支援スタート 文科省が来年度 »

2005年08月29日

愛媛県教委、県立中学校で「つくる会」歴史教科書を採択! 抗議声明

「日の丸・君が代による人権侵害」市民オンブズパーソン
 ∟●えひめ教科書裁判を支える会「抗議声明」

抗 議 声 明

 愛媛県教育委員会は三たび「つくる会」教科書を採択した。
 日本がアジアの国々に行った植民地支配と侵略戦争を歪曲し、正当化し、賛美さえしている教科書。
 一方、その日本によって被害を受けた国々、人々のことは全く顧みない、極度に自己中心的な教科書。
 女性を無視、蔑視した男中心の教科書。 「ひとり一人の人権よりも国家が大事」と言う姿勢で貫かれた教科書。
 歴史を創って来た主人公である民衆は全く描かず、天皇を中心に据えて書かれた教科書。
 平和よりも戦争に価値を置く教科書。

 このような教科書を、なぜ、教育委員会は採択したのか。
 このような教科書を、なぜ、あなた達は子どもたちに手渡すことができるのか。
 子どもたちのことをよく知り、子どもたちの立場をよく考え、そして自らが、その採択された教科書を使う学校現場の先生たちの大多数は,決して「つくる会」教科書を望んでいない。それは、学校現場の声を重視して採択した県下の市町村で、「つくる会」教科書が採択されていないことからも明らかである。

 「新しい歴史教科書をつくる会」は、国家主義を標榜する右翼政治団体である。その「つくる会」が、自らの政治イデオロギーを子どもたちに注入するために作った教科書を、政府与党である自民党や閣僚は支持し、各教育委員会が採択するよう、大々的にバックアップした。もちろん「つくる会」自身も、自らが作った教科書を各教育委員会に採択させるために、さまざまの不正、違法を重ねた。そして加戸愛媛県知事の不正、違法行為も、すでに2001年採択時から続いている。

 愛媛県教育委員会、加戸知事、自民党、「つくる会」――これらの人々、政党、団体が一体となって、「つくる会」教科書を採択したのである。これは、明らかに、教育基本法10条が禁じている、教育への権力的介入そのものである。彼らは、学校現場の声を無視して、愛媛の子どもたちに、自分たちの国家主義イデオロギーを注入し、洗脳し続けようとしているのである。

 私たちは、地位と権力を使っての、このような、危険で、卑劣な行為を決して許さない。私たちは、彼らが行おうとしている洗脳教育を一刻も早く止めるために、この、いま、直ちに動き始める。

2005年8月26日
「つくる会」教科書の不採択を求める座り込み参加者一同
えひめ教科書裁判を支える会


愛媛県教委が県立中学校で「つくる会」歴史教科書を採択!抗議の声を全国から集中しよう!
【「アジアの平和と歴史教育連帯」の抗議文及び連帯のメッセージ】愛媛県教育委員会は「つくる会」教科書の採択決定を即刻、撤回せよ!
【松山市と友好都市である平澤市民・市民社会団体の声明文】

投稿者 管理者 : 2005年08月29日 00:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi4/mt/mt-tb.cgi/393

コメント