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2005年10月18日

信用失墜行為! 問われる学長のリーダーシップ

埼玉大学教職員組合
 ∟●組合ニュース号外 その8(信用失墜行為)(2005年10月17日発行)

下々も、トップも、ともにご注意を
信用失墜行為に気をつけよう。

 9 月16 日に文部科学省ホームページにおいて「平成16 年度埼玉大学業務実績評価」が公表されました(注1)。「実績評価」では冒頭近くで、大学全体のヴィジョン欠如が指摘されています。

 「一方、各学部に比較して、大学全体としてのビジョンをまとめ上げるには至っておらず、これから向かうべき方向性をより明確にする必要がある。上記の組織〔3機構1センター〕が効果的に機能し、学長がいかに真のリーダーシップを発揮するかが今後の課題である。」

 この指摘に首肯される方も多いはずです。法人化後1年半も経過するというのに、私たちには埼玉大学がどこに向かおうとしているのかがさっぱり見えてきません。本年5 月10 日に組合は「抗議アピール」を発表しました。「アピール」ではいわゆる「学長見解」には異議を唱えるものの、「大学にふさわしいリーダーシップの発揮」を田隅学長に求めました(注2)。

 「〔学長見解批判は〕『リーダーならリーダーらしくしてほしい』という要求と矛盾するものではありません。大学という文化を担う空間においてリーダーシップを発揮する存在となるということと、上意下達の権力者になることとは似て非なるものだ、と言いたいのです。大学の学長には、そのヴィジョンと議論と行動で人を納得させる意気込みが不可欠です。」

 学長がまず自らのヴィジョンを提示することによって、大学全体のヴィジョン形成に向かう活発な議論が学内で巻き起こることを私たちは期待していました。しかし、「アピール」からまもなく半年が経過しますが、残念なことにこの期待は裏切られたままです。さらに、「アピール」では学長自身も大学の顔として評価の対象になっていることにも注意を促しておきました。すなわち、「評価に晒されているのは教員だけではないのであり、学長が(そして理事もまた)そうした自覚の下、優れた理念とヴィジョンを展開する能力を示されることを、強く望まずにはいられません」と。組合の主張とほぼ同じことが、今回の「実績評価」においても指摘されていると言ってよいでしょう。 ……


投稿者 管理者 : 2005年10月18日 00:47

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