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2005年12月20日

埼玉大、第1回全学対話集会

埼玉大学ウオッチ

田隅さんは学生のこと好きなんだろうか?
第1回全学対話集会開く

埼玉大学を明るくするビジョンを求めて、同大学の構成員が第1回「全学対話集会」を12月16日夕、教養学部大会議室で開いた。

集会には学生、常勤・非常勤の教職員、生協関係者ら43人が参加、教養学部大会議室に用意した席のほとんどが埋まった。1年ほど前、12.3田隅見解と呼ばれる「法人化後の学長の権限とその行使に関する見解」という学長文書が“学内限定”で大学ホームページに掲載されたさい、田隅氏の危険な考え方が大学の将来を危うくすると懸念した大学構成員が集会を開いたことがあった。そのときの出席者は20人に満たなかった。それを思えば、田隅施政のこの1年間で、大学の将来に対する懸念を強く表明する人口は倍増したわけだ。

16日の集会で出た大学の将来についての意見、感想、懸念、不安などの主なものは次のとおり。

●前の学長の兵藤さんの時代もつまらなかったが、いまの田隅さんもつまらない。酒を飲むのも人間教育のひとつだ。田隅さんは埼玉大学や学生のことを好きなのかどうか、疑問に思うことがある。お金がもったいないといって、学生の声も聞かず講義の選択の幅を縮め、一方でけちな施設を作っている。学生にとって、大学の魅力の第一は、やはり講義の厚みだ。(複数の学生)

●埼玉大学の非常勤講師の切捨てと賃下げは、他の国立大学に比べて、異常に突出している。(非常勤講師)

●埼玉大学に方向性を与える全学プランが必要だ。だが、田隅学長(体制)の問題点は全学運営の能力がない(せいぜい家父長的な理系の講座主任程度の能力)点だ。役員会の役割は小さく、経営協議会の存在は見えない。大学運営は削減路線をひた走るばかり。大学をおおうこの暗さは何だろう。(教員)

●埼玉大学の将来について、田隅学長の口から直接聞きたいと求めているのだが、田隅さんはずっと学長室に閉じこもったきりだ。それでいて、自分が気に入らない言論活動に対しては圧力をかけ、指導という脅しをおこなっている。(労組役員)

●法人化以降、大学執行部と顔をあわせるたびに、金かねカネ、いくら出せる、といわれて続けている。(生協役員)

●非常勤職員、派遣職員が増えれば、当然、責任の思い仕事は常勤の教職員に回ってくる。それでいいのか。(事務職員)

学生の1人から、「この集会はどうも方向性があいまいだ」という意見も出た。ビジョンを創ろうとしているのか、大学執行部を糾弾しようとしているのか、よくわからんということだった。このようにして第1回の集会は、出席者の意見交換で終わったが、年明けには第2回の集会が予定されている。その際には、焦点の定まった議論の場にしたいと主催者は言っている。

(編集部 2005.12.18)


投稿者 管理者 : 2005年12月20日 00:01

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