個別エントリー別

« 新潟大、学長選に抗議して学系長ら役職辞任 | メイン | その他大学関係のニュース(主に大学別) »

2006年01月10日

立命館大学、全教職員約半数は非正規雇用 ゼネラルユニオン 究極の選択としてのストライキ

ゼネラルユニオン立命館大学支部
 ∟●ニュース No.4 2006年1月

2005年12月9日 ストライキ貫徹!

ゼネラルユニオン立命館大学支部は,2005年12月9日,支部で初めてのストライキを行なった.第一波の指名ストであったが,数十コマの授業が閉鎖となった.当日中庭でのスト集会は,各国語での決意表明や,エスニック音楽などが続き,取り巻いた学生も大喜びで 「先生,ストやってんの」 「がんばって!」 とあちこちで激励の輪が開いた.

理由のない雇用年数の上限

立命館の全教職員約半数は,非正規雇用であり,中でも「常勤」の教職員のほとんどは1年契約で,その契約の更新には,3~5年という上限の年数が決まっている.立命館では,この年数が来れば,どんなに真面目に働いて来ていても,問答無用でクビという慣習がまかり通っており,さらに悪質なことには 「これは法律で定められているから仕方ないこと」 だというデマまで広めている.
優秀な教職員を3~5年という短い年数で使い捨てにし続ければ,教育に悪影響を与えることも言うまでもないし,当人たちにとっては,非常に不安定で劣悪な労働環境である.

……(中略)……

解決の模索と究極の選択としてのストライキ

組合は,労働委員会の公益委員からの和解勧告と,大学側弁護士からの要請により,具体的・現実的な和解案を提案するなど,常に,現実的な解決を模索してきたが,大学が今までしてきたことは,団体交渉に形だけ応じ,全ての要求にNOで答えたことと,数知れない不当労働行為を行なったこと,長年働いてきた教職員をクビにし,残った教職員を労働強化したことだけだ.
組合にとって,ストライキは,このような状況の中で大学に抗議するための究極の選択であったが,それでも大学は解決の道を探るどころか, 「ゼネラルユニオンは多くの常勤講師や嘱託講師の誇りを傷つけている」「ゼネラルユニオンのストライキは教育権を放棄し,学生の教育を受ける権利や課外自主活動を侵害する不当な行為」 「雇用継続という要求自体が不当な要求」 「教育者としての資格について根本的な疑い」 などと,組合や組合員,ストライキを誹謗し不当労働行為を続けるだけだ.
ゼネラルユニオンは,立命館が,非正規の教職員の使い捨てをやめ,労働・教育環境への改善の努力を開始し,解決の道を選ぶことを望んでいる.大学が解決の道を選ばない限り,争議は続くだろう.


投稿者 管理者 : 2006年01月10日 00:10

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi4/mt/mt-tb.cgi/1046

コメント