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2006年02月20日

生徒への「日の丸・君が代」強制を一層強化する「通達」に反対し、教育長答弁の撤回を引き続き求める声明

俵のホームページ
 ∟●生徒への「日の丸・君が代」強制を一層強化する「通達」に反対し、教育長答弁の撤回を引き続き求める声明(2006年2月16日)

生徒への「日の丸・君が代」強制を一層強化する「通達」に反対し、教育長答弁の撤回を引き続き求める声明

 昨年12月8日の都議会本会議一般質問に対して、中村正彦教育長は、「校長が教職員に対しまして学習指導要領に基づいて適正に生徒を指導するよう、校長連絡会等において一層周知徹底する」方針を再確認し、「卒業式等において学級の生徒の多くが起立しないという事態が起こった場合には、その後、他の学校の卒業式等において同様の事態が発生するのを防止するため、生徒を適正に指導する旨の通達を速やかに発出いたします」と回答しました。この答弁は、生徒の自主的判断に基づく行動を「問題視」し、生徒の思想・良心の自由を踏みにじるものです。私たちは、「生徒への『日の丸・君が代』強制を一層強化する『通達』に反対し、教育長答弁の撤回」を都教委に本年1月27日要請し、回答を求めました。しかし、都教委は2月8日に「都教委の権限と責任において、各学校を指導」する等としつつ、「要請書に対するコメントは差し控え(る)」として、回答を拒みました。
 これまで、私たちは都教委に対して、一昨年12月9日に、800名を越える賛同者一覧とともに、「10.23通達」・生徒への強制・不当な教職員への処分を撤回することなどの申し入れを都教委に対して行いました。また、卒業式を控えた昨年2月14日にも緊急要請を行いました。しかし都教委は、いずれの申し入れに対しても、今回同様の不誠実な対応に終始してきました。私たちや都民の要請には、回答を拒みながら、一部の都議会議員の質問には、直ちに応じ、生徒・教職員への「日の丸・君が代」の強制を一層強めようとする都教委の姿勢は、断じて許せるものではありません。私たちは強く抗議します。
 来月には、都立高校の卒業式が始まります。私たちは、これまで各学校が自主的に創りあげてきた卒業式を「命令」と「強制」の場にかえ、教職員を処分することに加え、生徒の自主的な行動に対して、「通達」を出そうとすることに反対し、生徒、保護者をはじめ、式の参加者すべての「内心の自由」が守られるよう訴えるものです。
 下記のことをあらためて都教委に強く要望し、「日の丸・君が代」強制反対、生徒・保護者の思想・良心の自由を守るため私たちは、今後も努力していきます。
 ぜひ、多くの皆さんが都教委に対して、同様の抗議・要請を行うよう呼びかけます。


1.昨年12月8日の生徒指導の「通達」に言及した教育長答弁ならびに生徒への「日の丸・君が代」強制を教員に義務づける職務命令を出すように求めた04年9月の指示を撤回すること。
2.卒業式・入学式などでの生徒の「内心の自由」について、東京都教育委員会の責任で周知徹底させること。
3.「10.23通達」「実施指針」と、それに基づく不当な処分を撤回すること。

2006年2月16日
   勝野 正章(東京大学)    小森 陽一(東京大学)
   斎藤 貴男(ジャーナリスト) 俵 義文(立正大学)
   成嶋 隆(新潟大学)     西原 博史(早稲田大学)
要請先 〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1
   東京都教育委員会 教育長 中 村 正 彦 様
         FAX 03-5388-1733
      E-mail S9000020@section.metro.tokyo.jp
連絡先 子どもと教科書全国ネット21
 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-6-1 小宮山ビル201
     :03-3265-7606 Fax:03-3239-8590


投稿者 管理者 : 2006年02月20日 01:05

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