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2006年05月15日

ふたたび愛国心について

日々通信 いまを生きる
 ∟●ふたたび愛国心について

ふたたび愛国心について

徳富蘆花は1911年2月、幸徳らが処刑された直後に一高で謀叛論と題して講演し、その末尾で次のように述べた。

 諸君、幸徳君等は乱臣賊子として絞台の露と消えた。其行動について不満があるとしても、誰か志士として其動機を疑い得る。諸君、西郷も逆賊であった。然し今日となって見れば、逆賊でないこと西郷の如き者がある乎。幸徳等も誤って乱臣賊子となった。然し百年の公論は必其事を惜んで其志を悲しむであろう。要するに人格の問題である。諸君、我々は人格を研くことを怠ってはならぬ。 
          (明治四十四年二月 一高における講演)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000280/card1708.html

吉田松陰は逆賊であるか。
西郷隆盛は逆賊であるか。
そして、幸徳秋水、小林多喜二は逆賊であるか・
彼らこそ、日本の未来のために、一身を犠牲にしてたたかった人々ではないか。

そして、2・26事件の青年将校たちは愛国者だったのか、逆賊だったのか。
小泉・竹中は愛国者なのか、売国者なのか。
主観的に自己を愛国者だと宣伝するものの多くは偽物だ。
若者に愛国心を強要するものは、多くは国民を犠牲にして栄達をはかるものだ。
いま、愛国心を強調している政治家たちは富み栄えて、自らを犠牲にしようとは思ったこともない者たちではないか。

昔の愛国者は国民に貧困を強制する権力と金力をはげしく批判した。
いまの社会と政治を批判し、富めるもの奢れるものを攻撃した。……


投稿者 管理者 : 2006年05月15日 00:00

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