« 「数学博士」少ない日本、国立大の数学教員も減少傾向 | メイン | 愛知教育大、教育基本法改正に廃案アピール発表-教職員有志 »
2006年05月18日
教育基本法、民主党案も納得できぬ
……現行教育基本法の精神は、教育勅語や国家神道など、かつて日本を戦争に追いやった国家的、全体主義的な国民教育への反省を基礎に、世界の平和に貢献することを積極的な国の誇りとするものだ。
民主党案は、政府案にある「他国の尊重」などの文言をはずす一方、「祖先を敬い子孫を想(おも)い」「宗教的感性の涵養」などを含めている。政府案よりも一層、戦前への回帰を思わせると言わざるを得ない。
故郷を誇り、先祖に敬意を表し、命の神秘を思うことは人の自然な気持ちで、大切なものだ。問題なのは、それを法律に書き込み、個人の内面に国家が入り込む余地を残すことである。
民主党内には「平和教育」を語ってきた議員も少なくないはずなのに、党内がこの内容でまとまるとはどうしたことか。現場の教員の戸惑いも深まるばかりだろう。
懸念があるのは政府案も同様だ。小泉純一郎首相は本会議で「内心の自由を侵害するものではない」と胸を張ってみせたが、強制の懸念は決して杞憂(きゆう)ではない。 ……
[関連ニュース]
■福島社民党首:民主党を酷評 教育基本法改正案の対案を
投稿者 管理者 : 2006年05月18日 00:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi4/mt/mt-tb.cgi/1721