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2006年07月04日

立命館イズム、「職員が学園すべての分野において主要な主人公として登場する大学」

■毎日新聞(2006/07/02)

 川本八郎氏の「立命イズム」=「職員が学園すべての分野において主要な主人公として登場する大学をつくらなければだめ。大学の職員は先生の下僕ではない」

 このイズムは,「教員は学園のすべての分野において非主人公として登場する大学」づくりを理想としているのであろう。そうであるからこそ,立命館は「非主人公」たる様々な教員に対する不当解雇や解雇権の濫用など意に返さないのだろう。APUでは,教授会に教員の人事権が備わっているのか。教員の解雇処分は教授会で審議されたのか。教授会自治は確立されているのか。「立命イズム」を体現する別の「主人公」がいるのではないか。

 かの「かもがわ出版」から出された「大学行政学」なるものは,「学」として成り立つどうかは別にして,実践的帰結としては「学問のすすめ」にはほど遠く,単なる「紛争校のすすめ」ではないだろうか。立命館の現状が何よりもそれを物語っているように思える。

21世紀の大学職員像

 ◇立命館大学 大学行政研究・研修センター編(かもがわ出版、1050円)

……

 立命館大は「大学は『運営』の時代から『経営』の時代に入った」という認識から、大学行政全般を支える専門能力と教養を備えた職員集団を養成し、新たな学問領域としての「大学行政学」の確立などを目指して05年4月、同センターを開設した。

 本書は、同5月のセンター開設記念シンポジウムを再録した一冊。……

 川本八郎理事長は冒頭の基調講演で、教員が専門外の学園運営にあたる現行システムの限界を指摘し、「職員が職員を教えるシステムを作ろうと、発想を転換した」と狙いを強調している。「職員が学園すべての分野において主要な主人公として登場する大学をつくらなければだめ。大学の職員は先生の下僕ではない」という言葉は、一職員から上り詰めた氏ならではの「立命イズム」だ。


投稿者 管理者 : 2006年07月04日 00:01

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