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2006年08月04日

小樽短期大学、民事再生法を申請へ 徳島の企業が買収

タカガワグループ
 ∟●小樽の学校法人買収

私大の倒産は,いよいよ顕在化してきた。まずは北海道から。

小樽の学校法人買収
経営権入手で合意

 徳島県内を中心に予備校などを展開するタカガワ(徳島市、高川晶会長)は31日までに、北海道小樽市で短大と高校、専門学校を運営する学校法人・小樽昭和学園(赤坂勝理事長)の経営権を手に入れることで同学園と合意した。

 同学園は学生・生徒数の減少などで経営難に陥っており、タカガワがスポンサーとなって立て直しを図る。タカガワによる学校法人買収は、今年三月の多々良学園(山口県防府市)に続き二例目。

 小樽昭和学園は1953年の創立で、小樽短期大学、小樽明峰高校、小樽看護専門学校を運営している。しかし近年、学生・生徒数の落ち込みが激しく、特に小樽短大は1、2学年を合わせた定員280人に対し、在籍数は2005年度で108人、06年度には74人にまで減少。国の補助金支給条件である定員の過半数を満たせず、2年連続で補助金が打ち切られるなど資金操りが逼迫(ひっぱく)していた。負債総額は約3億4千万円。

 タカガワによると、小樽昭和学園側からタカガワにスポンサー就任要請があり、7月27日付で「経営に関する事項の決定についてはタカガワの責任において行う」などとするスポンサー契約を締結。31日には理事会(10人)を開き、高川会長らタカガワ側から新たに5人の新理事を選任、短大の学長には高川准子・タカガワ副社長が同日付で就任した。

 今後、法人名は小樽高川学園に変更し、新理事長には高川会長が就く予定。学校名はいずれもそのまま残す。

 タカガワでは、短大の学科構成を現在の英語・経営実務科(1学年140人)から英文科(同40人)、保育科(同30人)、介護福祉科(同30人)に変更する方針。高校は男女共学の普通科(同175人)、専門学校は看護師養成のための夜間定時制(同50人)で、いずれも現行通りとする。

 高川会長は「人気のある学科を設けることで学生は集まる。来年度から黒字が見込めるはずだ。将来的には四年制大学の設置も視野に入れている」と話している。


[同ニュース]
小樽短大が学生不足で経営難、民事再生法を申請へ(北海道)
小樽昭和学園:経営危機で徳島の企業が買収

投稿者 管理者 : 2006年08月04日 00:01

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