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2006年09月20日

北陸大学、6年制薬学部・大学院担当外し問題 報告3

北陸大学教職員組合
 ∟●北陸大学教職員組合ニュース237号(2006.9.19発行)

6年制薬学部・大学院担当外し問題-報告3

石川県労働委員会:理事会への求釈明は8項目
第2回調査日は9月28日

 薬学部組合員に対する不当労働行為に係る第1回調査日は8月7日でした。この日、第2回調査日を9月28日とすることと、今後の審問計画が策定されました。石川県労働委員会は法改正に伴い、1年以内の裁定を目標に、審問の迅速化を目指しています。北陸大学事件は最初のケースということで、労働委員会も、モデルケースにしたいという意向を強調していました。

 策定された計画によりますと、審問は11月6日に開始されて、毎月1回のペースで審問し、遅くても3月には最終陳述書の提出を求め、4月には裁定を出すという日程です。目下関係組合員は全力で、準備に当たっています。

 申立後の進行状況は、法人理事会の答弁書に対して、それに反論する教職員組合側の第1準備書面の提出、労働委員会からの両当事者への求釈明、と進んでいます。労働委員会が求めた釈明事項としては、組合側に対しては①労働組合の支配介入に関して、②不利益取り扱い主張のうち、経済的な不利益の額について、でした。釈明の書類作成にあたり組合側は、賞与給付方式が不透明なので、算定できず、理事会側にそれを明示するように質問しましたが、人事課からは明解な回答を得ることはできませんでした。

 一方、労働委員会が理事会側に対して求めた釈明事項は多岐にわたります。

①人事関係規程、人事管理状況、
②財務状況、
③大学の将来構想、未来創造学部、6年制薬学部に係る学部再編関係資料、
④整理解雇との関連で新規採用教員の必要性、
⑤組合員の解雇、
⑥組合員加入教員の配置、
⑦6年制薬学部教員および大学院、センター教員、4年制薬学部教員、担任教員の配置基準、
⑧上記教員の経済的な収入等の差異の有無、程度
などです。

 これらすべては、組合が従来から大学側に説明、公開を要求してきた事項に関わるものです。公的機関の下で、法人理事会が団交で明らかにしようとしなかった不明朗な大学運営の実態が明らかにされるものと考えています。北陸大学を明朗な普通の大学とするための戦いは、これからが本番になります。教職員のみな様のご理解とご支援をお願い致します。


投稿者 管理者 : 2006年09月20日 00:01

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