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2006年11月13日

琉球大、「100円」波紋 「突然、講義担当を外される」

■「意見広告の会」ニュース368より

1 「100円」波紋休講に発展/琉大

1-1 訴え

訴え

永井獏 11/2

 意見広告の会事務局、全国の仲間の皆さん。
 小生(琉球大学工学部の教授)は、今、大学当局より「突然、講義担当を外される」と云う、不当な処分を受けています。詳しくは、添付資料を見て頂きたいのですが、私はこれを教育基本法第10条に云う「不当な支配」ではないかと考えています。国立大学法人で、学生の「学習権」と併せ、小職の「教育権」が犯されていると言わねばなりません。

皆様の助言とお力添えを、切に、お願い致します。
草々、 永井獏 11/2 

1-2 講義「流体力学Ⅱ」担当の承認について

2006年10月30日                     
琉球大学長
  森田孟進 殿
工学部 教授       
永井 獏(實)  
電話 098-895-8615 (dial in)

講義「流体力学Ⅱ」担当の承認について
(緊急申入れと要請)

 冠省 いわゆる「遅刻反省金」問題のため、本学後学期開講の標記講義において、未曾有の混乱が惹起しましたことを甚だ遺憾に思います。

 すなわち工学部においては、10月18日(水)開始の流体力学Ⅱ(2組、4-211教室)について、一方的に小職を担当者から外し、別分野の教員野底武浩を担当者と宣言し、受講希望者は必ず野底氏にて登録するよう指導しました。加えて、第2週の10月25日(水)、4-211教室に集まっていた学生に対し、野底氏は「○○先生(小職)の講義を聴いても単位にはならないよ」の言辞によって誘導し、別棟の自らのクラスへ連れ去ると云う暴挙を行いました。
 やむを得ないので、小職、野底氏のクラスへ出かけ抗議しましたが、今度は一方的に「休講を宣言」するに至ったものです。新聞報道の通り、この混乱の被害者は学生諸君であり、その「学習権」は、一顧だにされていないと言わねばなりません。

 貴職におかれては、可及的速やかにこの異常事態を打開し、又、小職の30年来の講義実績と「教育権」に配慮して、緊急に標記講義の担当を承認下さいますようお願い致します。
 小職としましては、再度、下記の次項を確認し、今後不要の混乱が生じないよう努力することを約束し、申し入れますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
草々


1. そもそも「遅刻反省金」は、小職と学生諸君との約束によるものであって、その目的はあくまで「遅刻削減」「授業の活性化」であったことを確認します。
2. しかし、本学の公式見解が「講義室におけるかかる金銭の授受は好ましくない」と云うのであれば、小職は今後、講義に於いて「遅刻反省金」を受け付けない、受領しないことを、誓って約束致します。
以上

(写し)工学部長       宮城隼夫殿
    同機械システム工学科 野底武浩殿
(琉球大学 永井獏)

「意見広告の会」ニュース369より

「100円」波紋休講に発展/琉大(沖縄タイムズ 10/27 詳細版)

[ニュース近景遠景]/「100円」波紋/休講に発展/「不服」講義割り込み・学科長駆けつけ口論/琉大、徴収教授を強制降板/学生困惑「いつまで」

 琉球大学工学部機械システム工学科の教授(62)が講義に遅刻した学生から「罰金」百円を徴収していた問題で、学内の混乱が続いている。大学側は「再発防止の確約が得られなかった」として十月から始まった後期授業で、金銭徴収があった科目の担当から同教授を外し、別の教員を充てた。これを不服とする同教授が二十五日、講義中の同科目の教室に乗り込み、学生の前で教員同士が口論となるなど混乱したため、講義は途中で休講となった。学生の一人は「こんな異常事態がいつまで続くのか」と不安そうに話した。

 同教授が後期の講義担当を外されたのは、二年生中心の必修科目。大学は昨年度から前期まで金銭徴収が続いてきたことを問題視し、強制的に降板させる異例の措置に踏み切った。

 後期は野底武浩機械システム工学科長ら三人の教員が交代で担当。前期の受講者ら五十人以上が受講登録を済ませた。

 複数の学生によると、二十五日の二回目の講義で同教授が教室に乗り込み、講義中の助教授に担当を交代するよう申し出た。助教授が困惑していたところ、野底学科長が駆けつけ、学生の前で教員同士の口論となったため講義は中断。その後、助教授が学生に休講を告げたという。

「話し合うため」

 同教授が教室に乗り込んだ行為について、工学部の砂川博信事務長は「授業妨害だ」とし、宮城隼夫学部長は「学生に影響が出たことに責任を感じている。次回以降の講義に支障が出ないよう対処したい」と話した。

 一方、教授本人は「自分の講義を聴きたい学生もいるはずで、話し合うために教室に行った。授業妨害のつもりはない」と主張。「大学が教授から強制的に講義を取り上げるのは教育権の侵害であり、あってはならない暴挙だ。強引に受講生を連れ去ったことに強く抗議したい」と憤った。

 ある男子学生は「こんな状態が続けば、講義の質が保たれるのか不安だ。来週も休講になるのでは」と戸惑った表情。別の学生は「先生同士の対立を教室に持ち込まないでほしい。なぜ学生を巻き込むのか…」とうんざりした様子だった。

「遅刻者も問題」

 一方、複数の学生から同教授の講義内容を「面白い」「理論をしっかり教えてくれて分かりやすい」と評価する声も。ある学生は「毎回のように遅刻者がいる学生側も問題。小手先の対応でなく、当事者全員が集まって冷静に解決策を話し合う場が必要だ」と話した。

 同教授は、学生が遅刻を申請しないことで金銭徴収をなくすなどの提案をし、講義担当に戻すよう訴えている。

 しかし、野底学科長は「金銭を取らないという確認が取れていない」と応じない構え。「休講分は後日、補講を行う。今後の講義に支障はない」と説明している。

 大学は現在、同教授の処分を検討しているが、その内容が決まるのは早くても十一月以降になる見通しだ。


投稿者 管理者 : 2006年11月13日 00:00

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