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2006年12月04日

東和大、廃校方針発表 「全員卒業まで対応」 留年出れば13年度末

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20061201/20061201_026.shtml

 東和大(福岡市)を運営する学校法人福田学園は1日、記者会見し、2009年度末で同大を廃校すると発表した。在学生約630人から留年生が出る場合は、最長で13年度末まで講義を続け、全員を卒業させるとしている。

 今後、学内の承認手続きを経て、文部科学省に廃止認可を申請。併設する短期大学などは存続する方針。……

西日本新聞(12/02)より

東和大廃校決定 学生「説明ない」 学園側「全員卒業まで対応」

 東和大(福岡市)を経営する学校法人福田学園は1日、2009年度末で同大を廃校すると正式に発表した。「最後の1人が卒業するまで対応する」として、留年生が出た場合は最長で13年度まで講義を続けるという。少子化に伴い大学経営が厳しさを増す中、「不採算部門の閉鎖」(同学園)ともいえる今回の結論に、在学生や保護者からは「廃校については一切説明がなく、一方的すぎる」など、憤りの声が上がった。

 同大は、改革をめぐる教員側との対立から、8月に07年度の学生募集停止を発表。いったん募集停止をした大学が募集を再開した前例はないことから、学生の間でも廃校の可能性は高いとの認識が広がっていた。

 それでも、同学園は募集再開を検討するとしていただけに、学生の1人は「結局だまされた」と憤慨。別の学生は「先生が大量に解雇されたままで、授業はどうなるのか。卒業、就職は本当にできるのか」と不安を隠しきれなかった。

 この日、福田学園は記者会見を開いて廃校を発表したが、学生らへの説明はなかった。混乱の責任を取って辞任した前学長の講義もあったが、前学長は、廃校について一切触れなかったという。 ある学生の父親(48)は「大学の経営判断なので廃校は仕方ないにしても、記者会見をするのなら、学生や親にも十分に説明すべきではないか」と学園側の対応に疑問を投げかけた。

 「事業・業務の縮小」を理由に解雇され、地位保全を求める仮処分を福岡地裁に申請した元教員らからも「東和大が不採算だという根拠はない」「人を育てる教育の場に、企業の論理をそのまま持ち込んでいいのか」など、学園側の責任を問う声が相次いでいる。

 学生、保護者、教員、卒業生の各代表者は、大学の存続や正常化を求めるため近く、学生が街頭活動で集めた約1万人分の署名を携えて、文部科学省の担当者に面会を求めることにしている。


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投稿者 管理者 : 2006年12月04日 00:04

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