個別エントリー別

« 飛び入学導入広がらず 大学に負担重く、学生は支持するが | メイン | 緊急声明 出題者氏名非公開の大学入試センター方針を支持します »

2004年05月22日

連載、今井紀明さんの手記

「人質」となって 今井紀明さん手記 (上) 中日新聞(5/19)
「人質」となって 今井紀明さん手記 (中) 中日新聞(5/20)
「人質」となって 今井紀明さん手記 (下) 中日新聞(5/21)

 …日本で自分たちがどうやって報じられているのかを知ったのは、ドバイに迎えに来た兄から「日本では大変なことになっている。帰国したら、とにかく謝れ」と言われたからだった。

 帰国後、家族へのひぼう中傷も知った。札幌の自宅に戻ると、いたずら電話がいつまでも続いた。「死ね」とか「自殺しろ」と書かれた数々の手紙。携帯には脅迫電話もかかってきた。

 テレビでは、私たちの自己責任論が繰り返し論じられていた。その上、「自作自演説」や「ビデオ演出説」までが出てくることに「『死んで帰ってきてね』と言われていたのだ」と自覚した。何よりもつらかったのは、自分の存在と存在意義が、自分自身で確認できなくなったことだ。悔しさと怒りがこみ上げる半面、「生きて帰ってきてよかったのだろうか」と感じる瞬間もあった。…

■ ■

 …星空の下で、高遠さんと見張り役の年配の男性が交わした会話を忘れることができない。「イラクの人々はすばらしい」と声をかけると、男性が答えた。「日本の人々もすばらしいと思うよ」

 武器を持っては、本当の信頼関係は築けない。拘束の最中にも、自然に互いを認められる会話があったことに、希望を見出したいと思う。

「イラクレポート in 名古屋」を開催!

 2004.6.12(sat) 14:00-17:00 @東別院会館ホール
裁判直前企画 『検証 イラクへの自衛隊派兵〜イラクの現実と日本国憲法』」
講演「いまこそ憲法をいかす市民の行動を」 本 秀紀・名古屋大学法学部教授 
イラクレポート 郡山総一郎・ジャーナリスト  今井紀明・NGO代表
主催/イラク派兵差し止め訴訟の会 入場料 500円
詳しくは http://www.haheisashidome.jp/

投稿者 管理者 : 2004年05月22日 00:11

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1017

このリストは、次のエントリーを参照しています: 連載、今井紀明さんの手記:

» 今井君の手記を読んで。 from 汝、沈黙するなかれ、北の大地より。
手記 「人質」となって 今井紀明/中日新聞 なんで中日新聞が・・・。大丈夫か北海 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年05月25日 20:58