個別エントリー別

« 「自民党憲法調査会」改憲素案、前文全面書き換え、「権利ばかり主張する傾向がある」ため「利己主義的風潮を戒める必要性」を明記 | メイン | 都立大教職員組合、形式、内容ともに不誠実な回答に抗議する 5.10公開質問への「回答」とその批判 »

2004年06月05日

衆院憲法調査会(5月27日)、この体たらく! 土井たか子氏が出席委員の人数が少ないことに大いに怒った!

週間金曜日「金曜アンテナ」より

この程度の議論で「改憲」をするというのか

 また出席の問題を書かねばならないのは私も苦痛だ。5月27日午後の衆院憲法調査会・統治機構小委(鈴木克昌小委員長・民主)の自由討議の冒頭、土井たか子委員(社民)が出席委員の人数が少ないことについて大いに怒った。15人の委員中、出席していたのは5人(自民は7人中1人、民主は5人中2人、公明は1人だが欠席、共産・社民は各1人)。鈴木小委員長は「あろうことか……。せっかくだから、ご辛抱ねがいたい……」としどろもどろ。年金問題といい、この出席率といい、永田町はたるみの極致だ。

 この日のテーマは改憲の口実の一つにされる二院制問題だったが、参考人の只野雅人一橋大助教授は「二院制という日本国憲法の制度設計自体が間違っているとは思わない。問題はその生かし方だ」とこの改憲論を否定した。

 この日の午前は基本的人権小委でテーマは「刑事手続上の権利(31条〜40条)(行刑上の問題を含む)・被害者の人権」についてで、参考人は田口守一早稲田大教授。田口氏は「人権擁護は文明の程度を表す」「死刑制度は36条違反とまでは言えないが、将来的には廃止がのぞましい」と指摘したのが光る。

 26日には参議院憲法調査会があった。テーマは「天皇制」、参考人は阪本是丸國學院大學教授、笹川紀勝国際基督教大教授、園部逸夫元最高裁判事。最近の雅子外遊問題と関連する皇太子の発言に関連して、園部氏や自民、民主などの委員たちから「女帝」容認論が相次いだ。
(国際経済研究所 高田健)


投稿者 管理者 : 2004年06月05日 00:08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1125

コメント