個別エントリー別

« 私立大、財務戦略に走る、不動産投資や格付け取得−生き残りへ学習環境整備 | メイン | 「日本のメディアは死んだか」、自衛隊イラク派兵差止訴訟第1回口頭弁論 6月18日名古屋地裁の結果報道! »

2004年06月21日

大学入試センター、試験出題者氏名公表問題 6月末に運営審議会で方針決定 氏名公開の許可を求める見通し

Academia e-Network Letter No 126 (2004.06.19 Sat)より

#(昨日、新たな署名9筆を大学入試センターにファックスで届けましたが、その際に状況を照会したところ、月末に運営審議会が開かれ、そこで方針を決定するとのことです。現状では、今後、出題委員選定の際に氏名公開の許可を求めることになるようです。試験問題は出題委員が最終的に決めるのではなく、センター内の上位の部署で慎重に検討して問題を決定している(*1)以上、出題委員だけ氏名公表するのは、責任逃れの措置とも言えます。
(*1) 独立行政法人大学入試センター大学入試センター試験実施本部規則

「反日分子」などという言葉を口にする政治家達の圧力ばかりが大きく、1月の出題に関し6月下旬提訴の準備が進んでいる(*2)なかで、初めて開催された新国立大学協会は沈黙し、大学界からも反対の声は微々たるものである現状では、センターとしても如何ともしようがない状況のようです。センター理事(*3)を個人的に知っている人は働きかけてほしいように思います。運営審議会の構成員はわかりません。

(*2)
(*3)役員一覧(平成16年4月1日現在)

理事長 荒川 正昭
理事 鬼島 康宏
監事 緒方 邦夫
監事(非常勤)北村 信彦

独立行政法人大学入試センター法(*2)第12条によれば、入試に関する方針は、文部科学省令で決めることになっていますが、センターが決めてくれれば見た目は責任が回避できる、ということなのでしょう。

特殊な政治的な信念を持つ政治的勢力の干渉に文部科学省が屈してしまいかねない状況は深刻に考えるべきことの一つではないでしょうか。

(*2)

「第十二条  センターは、第三条の目的を達成するため、次の業務を行う。

一  大学に入学を志願する者の高等学校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的として大学が共同して実施することとする試験に関し、問題の作成及び採点その他一括して処理することが適当な業務を行うこと。…

2 前項第一号の試験の実施の方法その他同号の試験に関し必要な事項は、文部科学省令で定める。…」)


投稿者 管理者 : 2004年06月21日 00:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1255

コメント