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2004年07月05日

韓国、大学教授ら「金鮮一の死を哀悼」「言い訳は止めて追加派兵を撤回せよ」

JANJAN(2004/07/02 )

 英米文学研究会(共同代表オミ・ンソク教授、ソ・カンモク教授)と韓国政治研究会(会長チョン・ヘク教授)は28日と29日、各々声明を出し「イラク派兵決定の撤回」と「追加派兵反対」を主張した。

 英米文学研究会は全国の大学教授78名の署名を受けて「金鮮一の死を哀悼し追加派兵に反対する」という立場を発表し、「金鮮一氏の死と関連して真相の糾明と関連者の処罰、政府の国民に対する謝罪、8月の派兵計画の取り消し、そしてソヒ・ゼマ部隊の撤収」を要求した。

 また、彼らは「韓国政府はUN主導のイラク再建計画が樹立されるまで、一切の軍事・非軍事的介入を中断すべきである」と主張し、「英米圏の言語と文化を専攻する学者として、この事態に対し、人とは違う危機意識と社会的責任を感じる」と述べた。

 彼らは「正当性を喪失した戦争に同調しないことは、自由と平和、民主主義と人権を大切に考える主権国家の当然の権利であり義務である」「この戦争に参加して在外国民と若い兵士たちを危険な目に遭わせることは、憲法の精神にも反する」と主張した。

 続いて「米国の侵略戦争に私たちが加担すると、世界どこでも韓国の国民はイスラムの敵としてみなされる」「自由と人権、宗教の慣用と平和のような道徳的価値に反する国益は、世界のどの国家であれ許されない」と強調した。

 韓国政治研究会は「盧武鉉政府と国会はイラク派兵決定をすぐ撤回すべき」「野蛮的な米英同盟軍の反人権的な占領、無差別な民衆虐殺、韓国のイラク派兵、そして追加派兵決定のため多くの罪もない若者が犠牲になった」と批判した。

 また「金鮮一氏を拉致して殺害したイラク武装団体を強く糾弾する」「イラク人の怒りと抵抗は理解できるが、戦争と関係ない人々を拉致して殺害する非人道的な方法は、平和を愛する全世界の民衆から決して同意を得られない野蛮的な行為である」と規定した。

 彼らは「国民の生命が危機にさらされている重大な状況の中、事態の根本的原因と過程を深く考えず“テロの脅威に屈服しない”“追加派兵の原則に変わりはない”という卑怯な言い訳しか出来ない盧武鉉政府と国会を強く糾弾する」「ブッシュと米英同盟軍はイラクからすぐ撤収せよ」と主張した。

 また「盧武鉉政府と国会は計画している追加派兵をすぐ撤回して、国際社会と共にイラクに対する人道的支援を行うべきである」と加えた。

 チョン・ユンソン   6月30日


投稿者 管理者 : 2004年07月05日 00:07

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