個別エントリー別

« 国際協力銀行、広島大学と海外経済協力業務の効率的実施に向けた協力協定を締結 | メイン | 国立大法人化、非常勤講師にしわ寄せ 33大学で賃下げ »

2004年07月28日

都教委に対する予防訴訟、第6回口頭弁論

「日の丸・君が代」強制反対 予防訴訟をすすめる会

予防訴訟とは

 一般的には処分が出されて、撤回裁判をするのが普通ですが、予防訴訟は処分が出される前に、命令そのものが不当・無効である事を問う裁判です。命令による「起立・斉唱・ピアノ伴奏」の一律の強制は、思想・良心・信教の自由という重大な人間の尊厳に対する侵害であり、命令は精神的・身体的な暴力です。これは教育の基礎を破壊し、若者の未来を閉ざします。不起立をする人も、やむなく起立させられる人も前もって命令の不当性を訴えることが出来ます。現在、都立学校の教員228名が原告となり、都教育委員会と石原慎太郎知事を被告として裁判を開始しました。原告はさらに増えて第二次原告245名の提訴もすすめられており、画期的な教育裁判になっています。

良心踏みにじれない 東京地裁 予防訴訟で口頭弁論

しんぶん赤旗(7/27)

 卒業式の「君が代」斉唱の際に、起立しなかったとして処分された教員ら二百二十八人が、都教育委員会と都を相手どり、強制に従う義務がないことを確認する予防訴訟(国歌斉唱義務不存在等確認訴訟)を起こしている裁判で二十六日、第四回口頭弁論が東京地裁で行われました。

 口頭弁論で都立高校の教員は、「卒業学年の担任として(「君が代」斉唱への起立の)決断を迫られたが、生徒に主体的に考え、表明することの大切さを訴えてきた者として、『思想・良心の自由』を踏みにじるような命令には従えなかった。それは教師として、最も大切にしてきたことを否定することになり、生徒に訴えてきたことを裏切ることになるからです」とのべました。

 都立肢体不自由養護学校の教員は、「日の丸・君が代」を強制する都教委の「通達」により、対面式の卒業式から、卒業生らが「日の丸」を掲げた舞台を向く卒業式に変えられた様子をのべました。「生徒全員が車いす乗車を強制された。担任が、生徒の後ろの席から立ち上がって生徒の顔をのぞき込み、呼吸などの安全を確かめなければならなかった。生徒の安全性を無視した『通達』に怒りを覚えた」と違憲性・違法性を訴えました。

 訴訟代理人弁護団は、本件訴訟の原告のうち、不起立などの「職務命令違反」を理由として戒告処分ないし減給処分を受けた人が、九十八人にのぼることを明らかにしました。


投稿者 管理者 : 2004年07月28日 06:29

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1544

コメント