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2004年11月29日

新試験の合格者「現行試験よりも多く」 法務省委

朝日新聞(11/27)

 法科大学院の修了者を対象に06年度から始まる新司法試験の合格者数をめぐり、法務省の司法試験委員会は26日、初年度から新試験の合格者の割合を現行試験よりも多くする方針を固めた。1600人を予定している初年度の司法試験合格者の半数以上を新試験の受験生から選ぶ。新試験については10月、初年度の合格者を現行試験と同数(合格率34%)とする政府の素案が明らかになり、想定されてきた合格率より大幅に低いため、法科大学院関係者らから強い反発が出ていた。

 委員会は法曹三者ら7人で構成され、司法試験の運用を全般的に決定する権限がある。5年間は現行の試験と新試験が並行して実施されることになっており、各年度の合格者総数や新試験と現行試験の割合については、来年1月に関係者のヒアリングを行うなどして検討したうえ、今年度中に一定の結論を出す。

 委員会はこの日、併存期間の合格者割合について論議。「一発勝負型の現行制度を見直すため、『プロセス重視の養成機関』として法科大学院を創設し、多様な法曹を育てる」という新制度の理念を尊重するため、新試験の合格者を多くすることで一致した。

 一方、合格者の割合を具体的にどうするかについては「現時点で具体的な数字を示すことはできない」と先送りした。委員の間では新試験の合格者を大幅に増やすべきだとする意見と消極的な意見が分かれており、今後の曲折も予想される。


[同ニュース]
司法試験:新試験の合格者枠、現行組より多く--司法試験委、議論スタート(毎日新聞11/27)
新試験組を現行組より多く 06年司法試験の合格者内訳(産経新聞11/27)

投稿者 管理者 : 2004年11月29日 00:05

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