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2004年11月10日

横浜市大新聞、特集:市大改革 学生向け改革説明会を開催 質疑応答で混乱も

横浜市大新聞オンライン(2004年11月4日付)
「特集:市大改革 学生向け改革説明会を開催 質疑応答で混乱も」-「学問の自由と大学の自治の危機問題」(佐藤真彦教授)ホームページ経由

・・・要望書は「分からない」 18時50分からの質議応答では、本紙の福本記者から、学生などの多数の要望書や780人分の署名が提出されたことについての質問があると、副学長予定者で司会の南睦彦医学部教授は「急に言われても、今ここにないので分からない。それはどんな内容なのか。大学像に反映するための意見だったのか」と逆に質問し、会場からは「存在すら知らないのか」との指摘も起こった。大学院の男性の「なぜ数学も文学も専門カリキュラムから消えてしまったのか」との質問には藤野教授は「今回はシステムを全く逆にした。まず課題があって、そこに必要な学問を用意した。限られた予算の中でどうできるかだ」。国際文化3年の女性は「改革で先生全体に悲愴感がただよっている。どんなフォローを用意しているのか」と質問。これに対し、最高経営責任者の松浦敬紀氏は「きっちりとやっている。年内には先生の不安がなくなるように対策を練っているので、もうしばらくお待ち下さい」と答えた。 教授の怒りが爆発 傍聴側には学生に混じって、国際文化学部の鈴木正夫教授の姿もあった。質疑応答の冒頭、「教員への説明がされていない。定年になる私の後任をなぜとらないのか」などと声を荒げ、岡村一改革推進担当部長や事務局職員から「既に教員に説明は済ませた」「別の場で言えばいいじゃないか」と制止されるなど、緊迫した一幕もあった。質問の際に手を挙げた男子学生の一人が「改革推進ではない先生の話も聞きたいので、私の分の質問時間をあの先生にあげてください」と答えると、会場からは大きな拍手が起こった。鈴木教授は「やめた教授の補充採用をなぜしないのか。同じ学費を払わせながら少ない教員で授業を行うのは明らかに問題で、もし裁判を起こせば必ず勝つ。学生は丸め込まれては駄目だ」と激しく憤り批判した。・・・


大学改革日誌(永岑三千輝教授)
 ∟●最新日誌(2004年11月9日)より転載

 2004年11月9日 市大新聞オンラインというのが出されていることを知った。新聞が研究棟の掲示板に出ているのは知っていたが、注意して読まなかったため、今回はじめて知った。オンライン版を読んで、学生説明会の雰囲気が伝わってきて、興味深い。

 新学長予定者は「学生の発信」を求めているという。それはぜひやっていただきたいものである。小人数だったとはいえ、貴重な生の声が聞かれたであろう。

 小川現学長は、学生説明会に参加した学生が少なく、その意見が多くの学生の意見や希望を反映していないかのように発言したようである。すなわち、「小川惠一学長は「来ている学生の数は非常に少なかった。ここに来ている人が総意を反映しているのか。もっといろいろな意見を聞かせて欲しい。改革の形が決まったが、レールと言うわけではない」と本紙記者に述べた、と。

 「いろいろな意見」を聞く機会は、その時間と場を設定すれば、大いにありうるだろう。それをやってこなかった、というのが現実ではないか。私は知らなかったが、就職説明会と学生説明会が同じ時間帯だったという。

 「いろいろな意見を聞かせて欲しい」というのがいつわらざる本当の気持ちなら、学生説明会を何回か開催して、広く意見を聞く積極性をこれまでも示すべきであったろうし、これからも示していくべきでではないか。


投稿者 管理者 : 2004年11月10日 00:46

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