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2004年11月12日

都立大問題、「崩壊」論文についての誤解を解く

首大(首都大学東京)非就任者の会
 ∟●「崩壊」論文についての誤解を解く

「崩壊」論文についての誤解を解く

投稿者 人見剛、水林彪

 「都立大学法学部法律学科の崩壊」論文(以下「崩壊」論文と略すことがある)について、その後、補足的なコメントをすることが望ましいと思われる反応が、インターネット上で見られたので、以下、この点について述べる。

1.事実経過

 (1)「都立大学法学部法律学科の崩壊」論文について、「あるメトロポリタン人」なる方が、11月9日(火曜)13時23分に、Law School News のサイトの「情報提供掲示板」欄に以下のような投稿(以下投稿aとよぶ)を行った(http://www.houkadaigakuin.com/x/archives/003877.html の[5])。

「東京都立大学法学部法律学科と首都大学東京のスタッフには、大幅な変化があることがニュースになっていました

http://www.kubidai.com/modules/xfsection/article.php?articleid=19

(2)以上を受けて、Law School News のサイトは、2004年11月09日の記事の「その他ニュース」に、次のような記事を掲載した
http://www.houkadaigakuin.com/、「首大非就任者の会」および「都立大学法学部法律学科の崩壊」の文字が、首大非就任者会のサイトとその文章へのリンクになっている)。
「首大非就任者の会

 都立大学法学部法律学科の崩壊という記事が掲載されています(情報提供あるメトロポリタン人さんに感謝)」

 (3)上記(1)の投稿aに対して、同日23時41分、匿名で、次のような投稿(以下投稿bとよぶ)が、同じくLaw School Newsのサイトの「情報提供掲示板」欄になされた
http://www.houkadaigakuin.com/x/archives/003877.htmlの[7])。

「>[5](2004年11月09日 23:41)

その記事は、法科大学院教員に関して、重大な間違いのある、デマです。ご注意。

http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/law/ls/staff.html

正しくはこちら。」

 (4)投稿bについては、現在のところ、Law School News サイトのトップページに紹介されるニュースとしては、採用されていない。
http://www.houkadaigakuin.com/

2.コメント

 以上の事実経過をふまえて、以下5点、コメントする。

 [1]「あるメトロポリタン人」なる方の投稿は、私どもの全く関知しないところで行われた。

 [2]都立大学法学部法律学科の崩壊」論文は、本文をお読みいただければ誰にでもおわかりいただけると思うが、都立大学法学部法律学科および首大都市教養学部法律学コースについて論じたものであって、首大法科大学院に関して論じたものではない。したがって、投稿aの文章は、必ずしも、「崩壊」論文を厳密に要約したものであるとはいいがたい面がある。「東京都立大学法学部法律学科と首都大学東京のスタッフには、大幅な変化がある」と述べる投稿aの表現からは、「崩壊」論文が、「都立大学法学部法律学科」と「首都大学東京」法学関係一般(法科大学院を含む)とを比較しているかのようにも受け取れるからである。

 [3]投稿bは、「その記事は、法科大学院教員に関して、重大な間違いのある、デマです」と述べている。文中の「その記事」が、「あるメトロポリタン人」の書いた文章をさすのか、それとも「崩壊」論文のことを指しているのか、必ずしも判然としないが、「崩壊」論文のことを指しているとするならば、「法科大学院教員に関して、重大な間違いのある、デマです」という非難は全く当たらない。「崩壊」論文は首大法科大学院には一言も触れていないのだから。

 [4]投稿bが、「法科大学院教員に関して」と限定を付したことは、逆から見るならば、投稿bも、「崩壊」論文における首大都市教養学部法律コースに関する記述は「重大な間違いのある、デマ」ではない、ということを認めていると読むことができる。実際、「崩壊」論文は、首大サイトの都市教養学部法律学コースに掲げられた情報を資料的根拠とするものであり、資料を恣意的に操作したことは全くない。ちなみに、このコメントを公表する時点(11月11日)においても、首大サイトの掲げる首大法律コース教員リストは、「崩壊」論文を公表した11月7日時点のものと同一である。
http://www.tmu.ac.jp/faculty/urban_liberal/04.html)。

 [5]投稿bは、首大法科大学院について、http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/law/ls/staff.htmlの参照を求めているが、これは、首大法科大学院専任教員リストではなく、「授業担当予定者一覧」であることに留意したい。ここには、首大法科大学院専任教員ばかりでなく、少なからざる数の非常勤講師や首大法科大学院以外に本籍をおく政治学教員(首大大学院社会科学研究科政治学専攻所属、http://www.tmu.ac.jp/graduate/2005/02_04.html)が名を連ねている。念のために付け加えておくが、「崩壊」論文が表示したのは、都立大学法学部法律学科および首大都市教養学部法律コースの専任教員の比較対照表である。ある教育機関の教育体制を第一次的に規定するのは、言うまでもなく、専任教員であることを銘記しなければならない。


投稿者 管理者 : 2004年11月12日 00:48

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