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2004年12月17日
横浜市立大学学部統合にたいする一般学生の声
■Academia e-Network Letter No 220 (2004.12.15 Wed)より
・・略・・すでに既成事実化した大学「改革」にたいして、横浜市立大非常勤の(少数の)有志は、二年半にわたる当局との無為な交渉を経て、今回が最後の闘いと考え、なんらかの突破口を開くべく、声をあげました。
その一環として、(われわれだけでなく)今回の「改革」の「被害者」である学生側の声を聞く機会をもちました。これ以前にも私は、何度か学生アンケートを実施してきましたが、今回のような悲痛な言葉を学生全体が述べることはきわめて稀なことです。
全文は無理であっても、一部でも全国に向けて、彼らの声を伝えていただければ幸いです。
御多忙のなかお手数をおかけいたしますが、宜しくご考慮ください。
12月13日 榎本 譲━ AcNet Letter 220 【3】━━━━━ 2004.12.15 ━━━━━━
横浜市立大学・学部統合にたいする一般学生の声― アンケートから
───────────────────────────────
横浜市立大学非常勤講師有志は、来年度からの同大学独法化と 学部統合にともなう非常勤のコマ数削減、大幅解雇、および、二年半前に始まる給与値下げ(実質2割)に反対して、12月8日、大学当局との第一回団体交渉を実施した。これに先立ち、非常勤の一人(第二外国語担当)は、学生にたいする大学側の違約状況を調査すべく、担当クラス学生に自由記述アンケートをおこない、現状への意見と要望を聞いた。
全体として「改革」強行および情報非公開という当局の態度への強い憤りと不信感、そして、科目廃止、教員減少による今後の単位取得や卒業への不安が表現されている。学生は、自分たちが無視され、「改革」の「被害者」だと感じているのである。
以下は、アンケートから各学生の言葉を抜粋要約したものである(提出者は、理学部1年生23名、および、商学部1年生26名、計49名)。[状況説明については、文末の(注)参照。]
本アンケートは、団交で、現状説明のために当局側に提出された。非常勤側は、「21 年度以降の現学部在学者の新学部への転籍」(注、参照)は、違法であることを主張し、撤回を求めた。
───────────────────────────────
【3-1】理学部1年生(主に数理学科) [数理学科は新学部では廃止となる。]
───────────────────────────────
- 入学式のときに学部長が「君たちは理学部数理学科として卒
業できる」と言っていました。だけど、数学や語学や健スポを
落とした人たちは 数理学科として卒業できるのでしょうか?
大学改革の被害者にはなりたくありません。・・・みんな混
乱して不安になっています。
- 学費は高くなるのか? 数理学科は平成20年度まで保証され
るという話は聞いた。しかし実際は、一回留年したらアウトに
なるのではないか? 学部を解体する意味がわからない。
- 数理学科の講義内容は4年間保証されると聞いている。それ
は4年間現行科目が存在するということだと思うが、仏語が今年
で廃止になるというのはおかしい。
- 数学科廃止については受験時には聞いていなかった1年生が
多い。入学直後に知らされた。1年生に謝るなりのことをすべ
きだ。転勤してしまった先生が沢山いて、代わりに講師を沢山
雇うんですか? もう滅茶苦茶じゃないですか! 訳分かんな
いことばかりやってんじゃねえよ!! お偉いさんたちは、僕と
一回話をしてください。お願いします。
- 数学の先生は他校に移ってしまい、慶応などの先生が来て教
えている。それでは横市大で数学を学ぶ意味がなくなる。理学
部数学科として卒業させてほしい。市長になぜ数学科をつぶし
たのか説明してもらいたい。
- 数学科は2012年まで維持されると思っていたが、平成20年
(2008) 年までに卒業しないといけないということは知らなかっ
た。他大学に行けばよかった。2012年までに卒業した人は数学
科卒と認めてほしい。非常勤で働いてきた先生にもちゃんと仕
事をさせてほしい。
- 数学科がなくなっても、授業は保証されると聞いていた。ぼ
くの友達は、授業を保証されるという言葉を信じて休学状態に
なっている。彼はどうなってしまうのだろう。カリキュラムを
発表してほしい。学生が納得できるよう問題を解決してほしい。
- 語学の単位を落とした場合、来年も同じ授業を受けられるの
か? 自分は留学を考えているが、一年間休学した場合、理学
部で同じ授業を受けられるのだろうか? 2008年までは講義の
数と質を保障すべきだ。それが大学である。
- 教職課程の必修科目は4年次まで開講してほしい。
- 数理学科の授業は8年間保障されると聞いている。絶対これ
を守ってほしい。語学も同様。留学者にたいする考慮を!
- 学部と授業を保障してほしい。第二外国語は必要である。
- 外部に移転する教授が増えていて、授業の質が落ちる。深く
学び、留学も経験したいが、大学改革推進者の考えは学生に対
していい加減すぎる。自分たちは早く卒業することを強要され、
邪魔者扱いされている。社会に貢献しないからといって、科学
の基礎である数学の専攻を廃止するのは納得できない。
- 留年したらやばい。授業がないじゃん? 第二外国語はとて
も大事です。数理学科がなくなるのはやばい。なぜ数学科をな
くす必要があるのか?
- 私は留学したいが、帰ってきたらどうなるのか? 病気で単
位を落とした人はどうなるのか? 卒業までは授業を保障すべ
きだ。
- 四年保障では留学も留年もできない。8年保障にすべきだ。
独立法人化で学費が上がる話は入学時には聞いていない。その
8年間は学費は値上げすべきでない。
- 大学がこんなに変わるなんて知らなかった。だまされた感じ
だ。もっと知らせてほしかった。変革が早急すぎる。数理学科
の存続をもう少し伸ばしてほしい。この改革で得するのは、市
長と改革本部だけだ。こんなのはおかしい。
- 1) 単位認定されなかった人のための来年度、再来年度の授
業はどうなるのか。2) 卒業が困難な人への扱いが乱雑である。
3) 新制度への移行の情報が不明瞭。4) 現在の教員たちの今後
の扱いはどうするのか。 5) 数理学科特有の講義はどうなるの
か。6) 海外留学時はどうなるのか。
- 語学系の単位は来年はどうなるのか。数理学科としての講義
は受けられるのか? 「学生数にたいする教員数の多さ」は、
横浜市大の売りの一つだが、改革で教員数が減って、少人数教
育もできなくくなるだろう。
- 「リベラル・アーツ教育」は、改革前の授業形態では行えな
いのか。授業がなくなるのに、それへの対応と保障はできるの
か。入試が始まっているのに、十分な改革内容が提示されてい
ない。受け持ち授業数の増加により、教員の研究はおこなえる
のか。医学部のみを重視しているのは不自然だ。新教員や非常
勤に今までのカリキュラムを保障できる力があるのか。
- まったく学生に説明がない。説明会をしてほしい。編学させ
てほしい。
- 転部、転類はどうなるのか。
- 卒業まで授業は保障されると聞いていたのに・・・ぼくらに
影響を及ぼす改革はやめてほしい。拒絶!!
─────────────────────────────
【3-2】商学部1年生
─────────────────────────────
- お偉いさんのツケをなぜ我々学生が支払わないといけないの
か。その場しのぎの改革は未来の金の卵を腐らせるだけ。密室
の会議で決定した改革案を無理やり通すのはおかしい。反対さ
れるのがこわくて情報を公開しないのは、改革案を作った人の
無能ぶりを露呈するだけである。
- 留学したいが、既存学部が平成20年度の保証では留学でき
ない。第二外国語の廃止も聞かされていなかった。教員が辞め
ているので、カリキュラムが保証されないのではないか。・・・
「何も知らされていない」学生でも多くの疑問を感じる。大学
に都合の悪いことの改善を拒否するなら、この大学は落ちぶれ
ていく。
- これまでの学部の特色を存続させてほしい。授業数の減少は
困る。講義数を増やして、多様性に富ませるべき。入試科目変
更(平易化) には意味あがるのか。非常勤の増加は困る。
- 卒業時まで保証されていると思っていた。入学前にそれなり
の説明があったら、私学に行っていた。市大は今後偏差値が下
がり、質が落ちていくだろう。大学を卒業したときに、何を勉
強したんだろうという状態になることは避けたい。
- 入学前は、学部統合で商学部がなくなるなんて知らなかった。
入学式後にそれを聞いてショックを受けた。裏切られた感じが
した。何も知らずに入学した私たちは改革の被害者になってし
まうのですか? 第二外国語が廃止になるのも納得できない。
大学はさまざまな勉強ができる環境を与えてくれる場所である
はずなのに、このままだと大学の学べる環境が減ってゆく。大
学改革は、学生には利点は見えない。学生は完全に被害者だ。
- 入学時には、第二外国語や体育の単位は「できるだけ今年中
にとるように」くらいの説明しかなかった。単位を取得できな
かったらどうなるかなどの説明はなかったし、今もない。当局
は全学生に説明する義務がある。率直にいってこの大学に来た
ことを後悔している。・・・大学はお偉い方だけのものではな
い。職員、学生、そしてその家族、地域など、多くの人たちの
支援と協力なしでは成立しない。現実がこうだから日本の学力
も低下するのだ。この件は日本の教育においてお偉い方の身勝
手さが実によく表れている。
- 私達は体制の変更について知らされていない。「君たちは大
丈夫だから」と先生方は言う。情報が流されていない。変更は
全員に知らせるべき。大学は情報を流そうとしない。もっと情
報を透明化し、学生の耳に届くようにすべきです。知らされた
のは、せいぜい、「一年生のうちに取れる単位はすべて取って
おきなさい。特に、語学と体育は絶対落とすな。でないと君た
ちは来年大変なことになる」、ということぐらい。私達の大学
は最悪です。いつかそのことが自分の首をしめることになる。
「知らない」ことは恐ろしい。大学は学生の声を聞こうとしな
い。うちの大学は、お金の使い方も学務課も変です。今年の一
年生は、もし数年留年したら、新制度のもとで卒業ということ
になるそうです。
- 学部統合の話は入学後に知った。来年どうなるかについては
まったく知らない。今年の入学者は授業など保証されると思っ
ていたが、そうならないようなので驚いている。留年した場合
の方法がまったくわからない。大学生になって留学したいとい
う夢をもつ人も多いが、その保証はあるのだろうか。学費値上
げは生活にもかかわるためはっきりしてほしい。来年のことな
のに、現学生には何の情報も入ってこない。ひどすぎる。
- 4年で卒業できれば、商学部生として卒業できるが、留学で
もするとどうなるのか? 商学部の歴史があるからこそ入学し
たのに、学部名が変わってしまったら何のために入学したのか
わからない。こんなことなら私大に行けばよかった。市長は自
分のことしか考えていない。前学長も彼のいいなりだっ
た。・・・経費削減の方法はほかにないのか。行政は無駄なと
ころにばかり金を回して市民を苦しめている。こんなに学内が
めちゃくちゃな状態であるということが一番困る。こんなに問
題を起こしておいてお役人はさっと逃げる。残った問題を教員
に押し付ける。自分の親も教員なので、こういう話はよく聞く。
しかしここまでひどい話はない。テレビにでてヘラヘラ笑って
いる市長の顔を見ると頭にくる。横浜市民から聞く話に良い噂
はない。とても市民のことを考えているようには思えない。
- 学校側は、改革の内容を学生に知られたくないみたいだ。入
学前の説明とまったく異なっている。「学生に耳を傾け、また
学生も運営にかかわっていく必要がある」と学校側(新学長)は
言っているようだが、それは学生を黙らせるための表面的な言
い方ににしか思えない。学生の関心が薄いゆえに、学校側が勝
手に改革して、学校の利益しか考えないようになった。学生を
バカにしている。これまでのカリキュラムの保証に大変疑問が
ある。沢山の先生が辞職して非常勤が増えると、専門分野の授
業の質は保障されるのか? 第二外国語をなくしたら、大学と
はいえない。私たちは多大な被害を受けている。学校側は、学
生の要求を一切無視して、自分たちの利益しか考えず、改革を
進めてきた。医学部しか残らないと考えているのだろう。
- 「システムが変わっても、旧カリキュラムで卒業できる、心
配することはない」、と聞かされてきた。だからあまり深刻に
考えたことがなかった。不明瞭な点が多すぎる。常勤の先生で
すらあまり状況を把握していない様子だ。それはとてもおかし
い。とても不安になってきた。数学科の人の意見を読むと、ほ
ぼ全員が不安を抱えていることがよくわかる。
- 当局は、うやむやまなままに実行し、「もう決まったことだ
から文句は言わせない」という形にしようとしている。大学は
学生あっての大学だ。当事者に情報を与えないのはいかがなも
のか。「辞めた教員は補充せず、非常勤で補う」というのは今
日はじめて知った。多くの教員が他大学の人では、伝統ある商
学部を選んだ意味がなくなってしまう。「いちょうの館」なん
て造る余裕があるなら、授業状況を改善すべきだ。
- 入学前に、知人の教授から「大丈夫だ」といわれて入ったの
に、失望した。第二外国語が受けれない大学なんてありえない。
情報が開示されていないなんて学生を軽んじているにも程があ
る。学生のモチベーションをさげるようなことを大学側がして
どうするのか? 専門研究を無視し、わざわざ時代の波に逆ら
うようなことをして経費削減したところで、結局首をしめるだ
けだ。
- 市大商学部を選んだのは、専攻コースが多様だったからだが、
今経営法学コースでは教員がどんどん辞めていて、非常勤ばか
りになるという話を聞いた。講義の質が落ちることは避けがた
い。大学を移りたいという話もよくきく。何年後かに母校が没
落している様は見たくない。
- 単位を落として留年するのは自業自得だが、留学で卒業でき
なくなるような不利益があるなら、大学は愚かである。意欲的
な学生の冷遇は許されない。市大を腐らせないでください。授
業料は値上げしないでください。
- 教職科目は来年から保証されるのか。いきなり来年から変わ
るといわれても困る。学生は何もできないが、改革の被害者に
なりたくない。
- こんな不安をかかえて学校生活を過ごすことが分かっていた
ら、この大学は受験しなかった。現存の学部は8年間保証され
ると聞いていた。しかし、4年しか保証されないという。無事
に卒業できるのだろうか。
- 留年したらどうなんるのか。必修科目を落としたらどうなる
のか。平成20年度以後はどうなるのか。計画が安易すぎる。
学部合併に何の意味があるのか。仏語をなくさないでほしい。
- 第二外国語を学ぶためにNOVAに行かなきゃならないのはひど
い。いくら英語が地球語だとしても、さまざまな言語を学びた
い。
- 第二外国語をなくしてTOIECにするのは将来のために良いと
は思うが、無くなる授業の教員にもそれなりの配慮が必要だ。
改革には時間が必要だ。
- 改革は良いことだ。しかし、きちんとした計画ができている
ことが前提だ。在校生のカリキュラムはどう保障してくれるの
か。第二外国語はなくなるのか。先生は変わるのか。私達はど
うすればいいのか。10月の学生説明会にでましたが、何もわ
からず、来年新入生の話ばかりで、私達は捨てられた気分でし
た。・・・学校は、学生の声を聞かない。学校の「独裁」に絶
対反対します!
──────────────────────────────
【3-3】(注) 大学側による説明の問題点と現状
──────────────────────────────
大学側は、この秋、新制度への移行についての学生への説明会
をおこない、下記の点を主張した。
1) 新学長予定者ブルースストロナク氏は、「学生に耳を傾け、
また学生も運営にかかわっていく必要がある」と強調した。
2) 学部統合については、 現行の諸学部(経済、経営、国際
文化、総合理学) は、一学部(国際総合科学部)に統合される。
ただし、医学部は変化なし。[だが、看護短大は4年制大学と
なり、科目も変更され、非常勤の一部は削減される。]
3) 国際総合科学部長予定者藤野氏の報告によると、「既存学
部は平成20年度まで保証し、21年度以降の現学部在学者は国
際総合科学部に転籍する」。
だが、この説明会では、既存学部の扱いについてのまともな説
明はなされず、質疑応答は短時間で切り上げられた。しかも、
説明会はこの一回のみで、今後は行われないという。
会場からは、以下の疑問や指摘がなされたが、適切な回答はな
かった。a) 2003 年に提出された約780人分の学生の意見は、学
長以外その存在さえ示されず、今回の改組にまったく反映され
ていない。 b) 在学生のカリキュラムを保証するとあるが、具
体的にはどのように保証されるのか? 現実には、教員がやめ
てゆき、教員数が減少している。また、数学科の廃止はどう補
償されるのか?
じじつ、現在多数の専任教員が辞めて他大学に移っていき、商
学部ではすでに三分の一の教員流出が決まっているという。し
かし、大学側は、辞めた教員の補充はおこなわず、非常勤の補
充で対応することにしている。[これは1) 人件費大幅削減、2)
解雇の容易化と行政当局による教育者支配、を狙ったものであ
る]。
(文責) 仏語非常勤 榎本 譲
───────────────────────────────
【3-1】理学部1年生(主に数理学科) [数理学科は新学部では廃止となる。]
───────────────────────────────- 入学式のときに学部長が「君たちは理学部数理学科として卒
業できる」と言っていました。だけど、数学や語学や健スポを
落とした人たちは 数理学科として卒業できるのでしょうか?
大学改革の被害者にはなりたくありません。・・・みんな混
乱して不安になっています。- 学費は高くなるのか? 数理学科は平成20年度まで保証され
るという話は聞いた。しかし実際は、一回留年したらアウトに
なるのではないか? 学部を解体する意味がわからない。- 数理学科の講義内容は4年間保証されると聞いている。それ
は4年間現行科目が存在するということだと思うが、仏語が今年
で廃止になるというのはおかしい。- 数学科廃止については受験時には聞いていなかった1年生が
多い。入学直後に知らされた。1年生に謝るなりのことをすべ
きだ。転勤してしまった先生が沢山いて、代わりに講師を沢山
雇うんですか? もう滅茶苦茶じゃないですか! 訳分かんな
いことばかりやってんじゃねえよ!! お偉いさんたちは、僕と
一回話をしてください。お願いします。- 数学の先生は他校に移ってしまい、慶応などの先生が来て教
えている。それでは横市大で数学を学ぶ意味がなくなる。理学
部数学科として卒業させてほしい。市長になぜ数学科をつぶし
たのか説明してもらいたい。- 数学科は2012年まで維持されると思っていたが、平成20年
(2008) 年までに卒業しないといけないということは知らなかっ
た。他大学に行けばよかった。2012年までに卒業した人は数学
科卒と認めてほしい。非常勤で働いてきた先生にもちゃんと仕
事をさせてほしい。- 数学科がなくなっても、授業は保証されると聞いていた。ぼ
くの友達は、授業を保証されるという言葉を信じて休学状態に
なっている。彼はどうなってしまうのだろう。カリキュラムを
発表してほしい。学生が納得できるよう問題を解決してほしい。- 語学の単位を落とした場合、来年も同じ授業を受けられるの
か? 自分は留学を考えているが、一年間休学した場合、理学
部で同じ授業を受けられるのだろうか? 2008年までは講義の
数と質を保障すべきだ。それが大学である。- 教職課程の必修科目は4年次まで開講してほしい。
- 数理学科の授業は8年間保障されると聞いている。絶対これ
を守ってほしい。語学も同様。留学者にたいする考慮を!- 学部と授業を保障してほしい。第二外国語は必要である。
- 外部に移転する教授が増えていて、授業の質が落ちる。深く
学び、留学も経験したいが、大学改革推進者の考えは学生に対
していい加減すぎる。自分たちは早く卒業することを強要され、
邪魔者扱いされている。社会に貢献しないからといって、科学
の基礎である数学の専攻を廃止するのは納得できない。- 留年したらやばい。授業がないじゃん? 第二外国語はとて
も大事です。数理学科がなくなるのはやばい。なぜ数学科をな
くす必要があるのか?- 私は留学したいが、帰ってきたらどうなるのか? 病気で単
位を落とした人はどうなるのか? 卒業までは授業を保障すべ
きだ。- 四年保障では留学も留年もできない。8年保障にすべきだ。
独立法人化で学費が上がる話は入学時には聞いていない。その
8年間は学費は値上げすべきでない。- 大学がこんなに変わるなんて知らなかった。だまされた感じ
だ。もっと知らせてほしかった。変革が早急すぎる。数理学科
の存続をもう少し伸ばしてほしい。この改革で得するのは、市
長と改革本部だけだ。こんなのはおかしい。- 1) 単位認定されなかった人のための来年度、再来年度の授
業はどうなるのか。2) 卒業が困難な人への扱いが乱雑である。
3) 新制度への移行の情報が不明瞭。4) 現在の教員たちの今後
の扱いはどうするのか。 5) 数理学科特有の講義はどうなるの
か。6) 海外留学時はどうなるのか。- 語学系の単位は来年はどうなるのか。数理学科としての講義
は受けられるのか? 「学生数にたいする教員数の多さ」は、
横浜市大の売りの一つだが、改革で教員数が減って、少人数教
育もできなくくなるだろう。- 「リベラル・アーツ教育」は、改革前の授業形態では行えな
いのか。授業がなくなるのに、それへの対応と保障はできるの
か。入試が始まっているのに、十分な改革内容が提示されてい
ない。受け持ち授業数の増加により、教員の研究はおこなえる
のか。医学部のみを重視しているのは不自然だ。新教員や非常
勤に今までのカリキュラムを保障できる力があるのか。- まったく学生に説明がない。説明会をしてほしい。編学させ
てほしい。- 転部、転類はどうなるのか。
- 卒業まで授業は保障されると聞いていたのに・・・ぼくらに
影響を及ぼす改革はやめてほしい。拒絶!!─────────────────────────────
【3-2】商学部1年生
─────────────────────────────- お偉いさんのツケをなぜ我々学生が支払わないといけないの
か。その場しのぎの改革は未来の金の卵を腐らせるだけ。密室
の会議で決定した改革案を無理やり通すのはおかしい。反対さ
れるのがこわくて情報を公開しないのは、改革案を作った人の
無能ぶりを露呈するだけである。- 留学したいが、既存学部が平成20年度の保証では留学でき
ない。第二外国語の廃止も聞かされていなかった。教員が辞め
ているので、カリキュラムが保証されないのではないか。・・・
「何も知らされていない」学生でも多くの疑問を感じる。大学
に都合の悪いことの改善を拒否するなら、この大学は落ちぶれ
ていく。- これまでの学部の特色を存続させてほしい。授業数の減少は
困る。講義数を増やして、多様性に富ませるべき。入試科目変
更(平易化) には意味あがるのか。非常勤の増加は困る。- 卒業時まで保証されていると思っていた。入学前にそれなり
の説明があったら、私学に行っていた。市大は今後偏差値が下
がり、質が落ちていくだろう。大学を卒業したときに、何を勉
強したんだろうという状態になることは避けたい。- 入学前は、学部統合で商学部がなくなるなんて知らなかった。
入学式後にそれを聞いてショックを受けた。裏切られた感じが
した。何も知らずに入学した私たちは改革の被害者になってし
まうのですか? 第二外国語が廃止になるのも納得できない。
大学はさまざまな勉強ができる環境を与えてくれる場所である
はずなのに、このままだと大学の学べる環境が減ってゆく。大
学改革は、学生には利点は見えない。学生は完全に被害者だ。- 入学時には、第二外国語や体育の単位は「できるだけ今年中
にとるように」くらいの説明しかなかった。単位を取得できな
かったらどうなるかなどの説明はなかったし、今もない。当局
は全学生に説明する義務がある。率直にいってこの大学に来た
ことを後悔している。・・・大学はお偉い方だけのものではな
い。職員、学生、そしてその家族、地域など、多くの人たちの
支援と協力なしでは成立しない。現実がこうだから日本の学力
も低下するのだ。この件は日本の教育においてお偉い方の身勝
手さが実によく表れている。- 私達は体制の変更について知らされていない。「君たちは大
丈夫だから」と先生方は言う。情報が流されていない。変更は
全員に知らせるべき。大学は情報を流そうとしない。もっと情
報を透明化し、学生の耳に届くようにすべきです。知らされた
のは、せいぜい、「一年生のうちに取れる単位はすべて取って
おきなさい。特に、語学と体育は絶対落とすな。でないと君た
ちは来年大変なことになる」、ということぐらい。私達の大学
は最悪です。いつかそのことが自分の首をしめることになる。
「知らない」ことは恐ろしい。大学は学生の声を聞こうとしな
い。うちの大学は、お金の使い方も学務課も変です。今年の一
年生は、もし数年留年したら、新制度のもとで卒業ということ
になるそうです。- 学部統合の話は入学後に知った。来年どうなるかについては
まったく知らない。今年の入学者は授業など保証されると思っ
ていたが、そうならないようなので驚いている。留年した場合
の方法がまったくわからない。大学生になって留学したいとい
う夢をもつ人も多いが、その保証はあるのだろうか。学費値上
げは生活にもかかわるためはっきりしてほしい。来年のことな
のに、現学生には何の情報も入ってこない。ひどすぎる。- 4年で卒業できれば、商学部生として卒業できるが、留学で
もするとどうなるのか? 商学部の歴史があるからこそ入学し
たのに、学部名が変わってしまったら何のために入学したのか
わからない。こんなことなら私大に行けばよかった。市長は自
分のことしか考えていない。前学長も彼のいいなりだっ
た。・・・経費削減の方法はほかにないのか。行政は無駄なと
ころにばかり金を回して市民を苦しめている。こんなに学内が
めちゃくちゃな状態であるということが一番困る。こんなに問
題を起こしておいてお役人はさっと逃げる。残った問題を教員
に押し付ける。自分の親も教員なので、こういう話はよく聞く。
しかしここまでひどい話はない。テレビにでてヘラヘラ笑って
いる市長の顔を見ると頭にくる。横浜市民から聞く話に良い噂
はない。とても市民のことを考えているようには思えない。- 学校側は、改革の内容を学生に知られたくないみたいだ。入
学前の説明とまったく異なっている。「学生に耳を傾け、また
学生も運営にかかわっていく必要がある」と学校側(新学長)は
言っているようだが、それは学生を黙らせるための表面的な言
い方ににしか思えない。学生の関心が薄いゆえに、学校側が勝
手に改革して、学校の利益しか考えないようになった。学生を
バカにしている。これまでのカリキュラムの保証に大変疑問が
ある。沢山の先生が辞職して非常勤が増えると、専門分野の授
業の質は保障されるのか? 第二外国語をなくしたら、大学と
はいえない。私たちは多大な被害を受けている。学校側は、学
生の要求を一切無視して、自分たちの利益しか考えず、改革を
進めてきた。医学部しか残らないと考えているのだろう。- 「システムが変わっても、旧カリキュラムで卒業できる、心
配することはない」、と聞かされてきた。だからあまり深刻に
考えたことがなかった。不明瞭な点が多すぎる。常勤の先生で
すらあまり状況を把握していない様子だ。それはとてもおかし
い。とても不安になってきた。数学科の人の意見を読むと、ほ
ぼ全員が不安を抱えていることがよくわかる。- 当局は、うやむやまなままに実行し、「もう決まったことだ
から文句は言わせない」という形にしようとしている。大学は
学生あっての大学だ。当事者に情報を与えないのはいかがなも
のか。「辞めた教員は補充せず、非常勤で補う」というのは今
日はじめて知った。多くの教員が他大学の人では、伝統ある商
学部を選んだ意味がなくなってしまう。「いちょうの館」なん
て造る余裕があるなら、授業状況を改善すべきだ。- 入学前に、知人の教授から「大丈夫だ」といわれて入ったの
に、失望した。第二外国語が受けれない大学なんてありえない。
情報が開示されていないなんて学生を軽んじているにも程があ
る。学生のモチベーションをさげるようなことを大学側がして
どうするのか? 専門研究を無視し、わざわざ時代の波に逆ら
うようなことをして経費削減したところで、結局首をしめるだ
けだ。- 市大商学部を選んだのは、専攻コースが多様だったからだが、
今経営法学コースでは教員がどんどん辞めていて、非常勤ばか
りになるという話を聞いた。講義の質が落ちることは避けがた
い。大学を移りたいという話もよくきく。何年後かに母校が没
落している様は見たくない。- 単位を落として留年するのは自業自得だが、留学で卒業でき
なくなるような不利益があるなら、大学は愚かである。意欲的
な学生の冷遇は許されない。市大を腐らせないでください。授
業料は値上げしないでください。- 教職科目は来年から保証されるのか。いきなり来年から変わ
るといわれても困る。学生は何もできないが、改革の被害者に
なりたくない。- こんな不安をかかえて学校生活を過ごすことが分かっていた
ら、この大学は受験しなかった。現存の学部は8年間保証され
ると聞いていた。しかし、4年しか保証されないという。無事
に卒業できるのだろうか。- 留年したらどうなんるのか。必修科目を落としたらどうなる
のか。平成20年度以後はどうなるのか。計画が安易すぎる。
学部合併に何の意味があるのか。仏語をなくさないでほしい。- 第二外国語を学ぶためにNOVAに行かなきゃならないのはひど
い。いくら英語が地球語だとしても、さまざまな言語を学びた
い。- 第二外国語をなくしてTOIECにするのは将来のために良いと
は思うが、無くなる授業の教員にもそれなりの配慮が必要だ。
改革には時間が必要だ。- 改革は良いことだ。しかし、きちんとした計画ができている
ことが前提だ。在校生のカリキュラムはどう保障してくれるの
か。第二外国語はなくなるのか。先生は変わるのか。私達はど
うすればいいのか。10月の学生説明会にでましたが、何もわ
からず、来年新入生の話ばかりで、私達は捨てられた気分でし
た。・・・学校は、学生の声を聞かない。学校の「独裁」に絶
対反対します!──────────────────────────────
【3-3】(注) 大学側による説明の問題点と現状
──────────────────────────────大学側は、この秋、新制度への移行についての学生への説明会
をおこない、下記の点を主張した。1) 新学長予定者ブルースストロナク氏は、「学生に耳を傾け、
また学生も運営にかかわっていく必要がある」と強調した。2) 学部統合については、 現行の諸学部(経済、経営、国際
文化、総合理学) は、一学部(国際総合科学部)に統合される。
ただし、医学部は変化なし。[だが、看護短大は4年制大学と
なり、科目も変更され、非常勤の一部は削減される。]3) 国際総合科学部長予定者藤野氏の報告によると、「既存学
部は平成20年度まで保証し、21年度以降の現学部在学者は国
際総合科学部に転籍する」。
だが、この説明会では、既存学部の扱いについてのまともな説
明はなされず、質疑応答は短時間で切り上げられた。しかも、
説明会はこの一回のみで、今後は行われないという。会場からは、以下の疑問や指摘がなされたが、適切な回答はな
かった。a) 2003 年に提出された約780人分の学生の意見は、学
長以外その存在さえ示されず、今回の改組にまったく反映され
ていない。 b) 在学生のカリキュラムを保証するとあるが、具
体的にはどのように保証されるのか? 現実には、教員がやめ
てゆき、教員数が減少している。また、数学科の廃止はどう補
償されるのか?じじつ、現在多数の専任教員が辞めて他大学に移っていき、商
学部ではすでに三分の一の教員流出が決まっているという。し
かし、大学側は、辞めた教員の補充はおこなわず、非常勤の補
充で対応することにしている。[これは1) 人件費大幅削減、2)
解雇の容易化と行政当局による教育者支配、を狙ったものであ
る]。
(文責) 仏語非常勤 榎本 譲
投稿者 管理者 : 2004年12月17日 00:51
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