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2004年12月17日

第7回愛知県立の大学あり方検討会議 「報告書」を知事に提出

県立の大学あり方検討会議
 ∟●第7回「県立の大学あり方検討会議」結果概要

第7回「県立の大学あり方検討会議」結果概要

日時 平成16年11月29日(月)
午前10時30分から午前11時50分まで
場所 愛知県議会議事堂 ラウンジ

(出席委員)
 奥野信宏委員(座長)、数納幸子委員、武田信照委員、田島和憲委員、田島暁委員、原和宏委員、水谷研治委員
(特別委員)
 佐々木学長、島田学長、草刈学長

主な発言要旨

1 委員発言要旨

 これまでの大学の実績、意義を否定することはできないが、将来に向けての改革は必要であり、あるべき方向性と現実とのすり合わせの結果が当報告書であると思う。
 報告書はこの形でいいと思う。しかし、現在及び将来の財政状況を考えると、県が高等教育に支出できるだけの余力はないと思うし、仮に県立の大学を存続するとしても法人化して独立採算を目指すべきであり、教育のみに専念するべきであるということを意見として述べておくので、記録として残してほしい。 
 
 必ずしも意見の一致するものばかりではないが、全体をまとめるという意味でこのような形で報告書にまとまったことは良かったと思う。改革は非常にやっかいであることは十分理解しているし、内部で改革に取り組んでいることも聞いている。しかし、内部から変えていくことは非常に困難であり、外部から相当強く言わないとなかなか進まないし、従来滞っていた改革について意識を持って取り組んでもらえればと思い、あえて強く意見をした。この報告書を受けて、設置者である県は姿勢を明確にして、改革を進めていってほしい。                  

 多くの意見をまとめれば、こういう形の報告書になるのかと思う。大変厳しい財政の中で、県、大学ともよりよい改革を進めていってほしい。法人化したらどうなるのかというシミュレーションとしてはよく見えていないが、国立大学法人の例を分析し、検討して制度設計をしていってほしい。            

 県民の読み手の立場に立った分かりやすい工夫がなされていると思う。本音の議論があって良かったと思う。今後の課題は、この成果をいかに具体化していくかであると思う。教員組織と事務組織が力を合わせて、戦略性をもって運営できるかがポイントである。また、期間を定めた評価と県民への公開をしっかりやっていってほしい。
 

 いろいろな意見の中でよくまとまったと思う。法人化は必要であり、なるべく早く取り組んでほしい。県大と看護大の統合についても、実現に向けて検討をしていってほしい。経済的な面だけでなく、学術文化に投資するという観点からコストではなく、投資という気持ちで大学運営をおこなってほしい。      

 この会議で逆にいろいろ勉強させてもらった。教育は最大限尊重されるべきものと思うし、公が担うべきものとも思う。しかし、一方で厳しい財政状況がある。今回の議論は、各大学の存在意義を正しく評価をし、その上でなおかつ全てをやめるというのではなく、その中で財政の問題を解決するために法人化をするということに落ち着いたと思う。それぞれが両面の考え方を凝縮した形に落ち着いたと私は理解している。
 今後は、当事者である県と3大学は真摯に受け止めて、結果的に改革して良かったといえる結論を出してほしい。                   

2 特別委員発言要旨

 他の都道府県と比べて、県立大学の存在意義から議論を起こした点は、発想として極めて健全であったと思う。これを機会に自らの存在理由、それを踏まえた改革の方向なりを考える機会を与えられたという意味においては有意義な会議であったと思う。
 部分的には本学にとって不本意な評価などが残っている気がするし、1法人3大学という提言については、全国でも初めての形態であるので、少し慎重に選択肢として提言いただけなかったかとは感じるが、真摯に受け止めて県と十分に協議をしながら改革を進めていきたい。                   

 統合化については、物理的に同じ場所にあれば統合の意味も非常に強いかと思う。
 また、県民生活部だけでなく、健康福祉部も含めて全庁挙げての県の施策の中で位置づけてほしい。そういう人材を育成するに至る看護大学としての有り様を是非御検討いただきたい。                       

 かような報告書にまとめていただき、感謝したい。芸大は創立時から、競争力のある魅力ある大学をつくろうということで出発した。法人化については、あくまでも芸大の顔が見えるような法人化をつくって欲しい。統合というものは避けてほしい。時代の中にあった芸術活動に取り組んでいきたい。

会議資料
第7回「県立の大学あり方検討会議」会議資料及び最終報告書
(本編)
・県立の大学あり方検討会議報告書
 表紙、前文、目次 (PDF:12KB)
 本文 (PDF:44KB)
・資料
 目次(要綱、名簿、検討経過) (PDF:12KB)
 県立の大学あり方検討会議開催要綱 (PDF:10KB)
 県立の大学あり方検討会議委員名簿 (PDF:20KB)
 県立の大学あり方検討会議これまでの検討
 経過 (PDF:12KB)
(参考資料編)
 目次 (PDF:8KB)
 資料1    愛知県立の大学の概要 (PDF:14KB)
 資料2    教職員数の推移 (PDF:10KB)
 資料3    志願者数及び入学者数の推移 (PDF:12KB)
 資料4    出身地別入学者数 (PDF:14KB)
 資料5    学生数の推移 (PDF:16KB)
 資料6    大学の留学生受入れ状況 (PDF:18KB)
 資料7    進学及び就職の状況 (PDF:14KB)
 資料8    平成15年度県政世論調査 (PDF:44KB)
 資料9-1 地方独立行政法人法について (PDF:548KB)
 資料9-2 地方独立行政法人法における
         「公立大学法人」制度の概要 (PDF:20KB)
 資料9-3 公立大学法人の仕組み (PDF:46KB)
 資料10   全国の公立大学一覧 (PDF:14KB)
 資料11   全国の公立大学の法人化・統合の
         状況 (PDF:14KB)
 資料12   大学・短期大学の規模等の推移 (PDF:20KB)
 資料13   愛知県に所在する大学の学部及び
         入学定員

投稿者 管理者 : 2004年12月17日 00:53

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