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2005年01月26日

新方式に意見対立、東北大学長選挙廃止

朝日新聞(1/25)

 東北大が24日、1922年の第4代学長の選出以来、83年間続けてきた学内投票による学長選挙を廃止することを発表した。大学側は「候補者を広く社会に求め、法人化された大学にふさわしい人を選考会議で選ぶ」としているが、学内には「密室での決定になる」として反対意見も根強い。医師派遣先からの金銭受領など医学部問題で大学トップの責任が問われた東北大が、どのように次のトップを選ぶのか。意見対立のまま導入された新方式に学内が揺れている。

  大学側はこの日、記者会見を開き、「総長(学長)選考会議」議長の小田滋氏(元国際司法裁判所裁判官)が新しい選考方式について説明した。

  新方式の特徴は、これまで投票方式で学内だけで行っていた選考から、学外の有識者を半数入れた選考会議での選考に切り替えることだ。候補者の資格も「人格が高潔で、学識が優れ、大学における教育研究活動を適切かつ効果的に運営することができる能力を有する者」とし、学内の教授や教授経験者に限っていた資格制限を取り除いた。

  こうした新方式の背景には、独立法人化によって大学間競争が増す中、より強力な学長の指導力が求められるようになったことや、従来の学内選挙が学部対抗の様相を帯び、教員数が少ない文系学部出身の教授が不利になりがちだったとの反省があるとされる。

  小田氏は「今日のマンモス化した大学では、投票は民意を反映せず、無駄だと思う」と指摘。大西仁副学長は「大学人だけが自分の都合のいい代表を選ぶのではなく、公共の利益を反映させないといけない」と話した。


投稿者 管理者 : 2005年01月26日 00:46

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