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2005年02月25日

「立命9条の会」の取り組み

京都私大教連
 ∟●機関誌No97(2005.2.20号) より

「立命9条の会」の取り組み

「立命9条の会」事務局
立命館大学教職員組合書記次長
小倉浩幸

 立命館大学では、昨年一〇月一三日に、学生・院生・教職員・生活協同組合関係者で「立命9条の会」を発足させました。全国の「9条の会」の呼びかけに応え、個人賛同型の取り組みを進めています。呼びかけ人には、大南正瑛前総長をはじめ、安斎育郎国際平和ミュージアム館長、安藤哲生元経営学部長、岩井忠熊名誉教授、大久保史郎京滋私大教連前副委員長、佐々木嬉代三前副総長、服部健二元文学部長、三木義一前法学研究科長、吉田幸彦元常務理事という歴代の全学役職経験者九人の方にお努めいただいています。そのもとで、現在、すべての教職員を視野にいれて、アピール賛同者を募っています。そのほか、文学部では独自の「9条の会」も結成されました。
 本学では毎年開戦記念日である一二月八日前後に全学集会「不戦の集い」を開催していますが、本年度は「立命9条の会」シンポジウムとして、一二月六日に開催しました。「9条の会」呼びかけ人である作家の小田実さんと三木武夫記念館館長の三木睦子さん、それに本学前総長の大南正瑛さんをパネリストとし、君島東彦国際関係学部教授(立命館大学教職員組合執行委員)をコーディネーターに、「憲法9条の持つ可能性」をテーマとして取り組みました。当日は四〇〇人を超える多くの方々にご参加いただき、フロアからの発言者も交えての熱い討論が行われました。
 この「会」は、日常的には、学生の会と教職員の会は各々、相対的に独立して取り組みを進めますが、大きな節目には共同して取り組むことにしています。特に学生の会は、ニケ月ほどの間に四回を超える渇・』習会や二回の宣伝集会に取り組んでおり、非常に精力的です。
 すでに入学試験期間に入り、学生は春季休暇、教職員は年度末繁忙期を迎えており、当面、大きな取り組みは予定されていませんが、今年の五月三日を契機として改憲論議が新たな段階に進められそうな状況の下、二〇〇五年度の新歓は、憲法問題を正面に掲げた取り組みが重要だと考えています。その点で、紺合、学友会ともに新役員体制に移行しましたが、新年度早々からの共同の取り組みを企画していきたいと思っています。教職員の会では、教職員の過半数からの賛同をめざして働きかけを進めるとともに、「平和と民主主義」を教学理念に掲げる総合学園として、あらゆるチャンネルでの社会発信を重視した取り組みを進めて行きたいと考えています。京滋地区の他の多くの学園とも、もちろん共同していきたいと考えています。多くの学園・大学・職場でも「9条の会」が結成され、同様の取り組みが進むことを期待します。

京滋私大教連2005,2,20(第97号)⑤


投稿者 管理者 : 2005年02月25日 00:38

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