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2005年02月04日

退職教授を「人材登録」 無償で授業を依頼 高知大

高知新聞(2/03)

 高知大は2日、17年度から、名誉教授らによる大学支援組織「エルダープロフェッサーセンター」を創設すると発表した。退職教員のいわば人材登録機関で、学内の教育や研究を無償で引き受けてもらう。昨春の国立大の法人化で、非常勤講師への賃金確保が難しくなっており、センター設立で事態の打開を狙う。

 エルダーは「年上の」という意味。センターは同大を退職した70歳以下の名誉教授らのうち、希望者を登録。大学側の要請に基づいて、ボランティアで学内の授業や研究を担う。交通費などの実費は大学が負担するが、賃金はない。

 同大の退職教員の多くはこれまで、長年の教育経験を生かし、有償の非常勤講師として同大の授業を受け持ってきた。ところが、同大は法人化された16年度から、教員の採用や賃金の決定に自由度が増した半面、前年度まで国から年間1億8000万円措置されていた非常勤講師の人件費が全額カットされ、対応に苦慮していた。

 そこで法人化以前から大学の支援組織として創設を検討していた退職教員組織に、無償の授業協力などを求めることを決定。名誉教授や年度末で退職する教授ら計約80人にセンターへの登録を呼び掛けており、17年度から活動を依頼する。

 同大の松永健二副学長は「全国の国立大法人でも例がない制度ではないか。17年度は同じ非常勤講師でも有料と無償の人がいるなど課題もあるが、取りあえず実行したい。退職された先生方に一層、大学を支援してもらいたい」と協力を求めた。

 教育奨励賞も新設

 また同大は、教育の活性化を図るため、優れた教育を実践している学内の教員を表彰する「教育奨励賞」をこのほど新設。毎年、2、3の個人・グループに贈り、10万―15万円の教育研究費を措置する。3月にも最初の受賞者が決まる。


投稿者 管理者 : 2005年02月04日 00:27

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