個別エントリー別

« 法人化の北九州市立大 文系の早期卒業制作 昼夜開講制の見直し 中期目標・計画案まとまる | メイン | その他大学関係のニュース »

2005年02月16日

首都大“都立”超え 予想外、志願1500人増 理念に魅力? 穴場の人気?

産経新聞(2/15)

 都立四大学を統合して今年四月に開学する「首都大学東京」の志願者が、昨年の各都立大学の志願者合計を約千五百人上回ったことが十四日、分かった。首都大の設立をめぐっては、都立大の教員らが反対、騒ぎになっていた。都では「大学の理念が受験生に広く受け入れられた」などと分析する一方、大手予備校では「受験生は減少すると思っていたので意外だ」と話している。志願者の最終確定は十六日、文部科学省が発表する。
 首都大は都立大、都立科学技術大、都立保健科学大、都立短大の四大学を統合して設立される。都立短大は昨年、受験生を募集しておらず、三大学では昨年、計千四人の定員に対し、計七千八百四十三人の志願者があり倍率は七・八倍だった。
 都がまとめたところによると、首都大の最終出願者は前期日程六千三百七十人、後期日程二千九百八十三人の計九千三百五十三人で、昨年よりも千五百十人増。定員が二百人増の千二百四人になった影響で、倍率は昨年と同じだった。
 四大学を統合したため、学部ごとの単純比較はできないが、首都大の都市教養学部人文・社会系は定員百六十五人に対して千七百六十七人が出願した。
 昨年の都立大人文学部は、定員百六人に対して出願者は千二百二十八人だったので、五百三十九人増加した。
 首都大をめぐっては、一部教員が「大学の破壊につながる」などと反発。
 また、教員に任期制・年俸制が採用されることから、「身分保障がはっきりしていない」などとして、四大学の教員五百十人のうち、二十五人が文科省に出す就任承諾書の提出を拒否するなどの問題となっていた。
 大手予備校の河合塾は志願者数について「昨年を下回ると予想していたので増加して驚いている」としながら、受験生が増加した理由を(1)ほとんどの受験産業が「志願者減で入りやすくなる」と分析していたことから、受験生が「穴場」とみた(2)他の国公立大と比べて受験科目が少ない(3)受験生の現役志向が強まっている-などと分析。「受験科目が増える来年は、志願者は減るのではないか」としている。
 都の村山寛司大学管理本部長は「受験生にとって理想の大学となるべく、期待と魅力のある教育を実践し、質の充実を図るように努めていきたい」としている。


投稿者 管理者 : 2005年02月16日 00:54

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi311/mt/mt-tb.cgi/663

コメント