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2005年02月21日

岩手大学教職員組合、「教員評価(案)に関する教職員組合の意見」

岩手大学教職員組合
 ∟●「教員評価(案)に関する教職員組合の意見」(2005年2月9日)

2005年2月9日

教員評価(案)に関する教職員組合の意見

教職員組合中央執行委員会
委員長 玉 真之介

はじめに

 教員評価の導入は、大学教員の働き方を根本的に変える可能性を持っています。当然、変化に対する抵抗も予想され、決して一朝一夕に行くとは考えられません。したがって、法人の長である学長が、その必要性と意義、並びに最後までやり遂げる覚悟を繰り返し、繰り返し表明するのでなければ、その導入と定着は難しいと思われます。
 この制度は劇薬です。誤った制度設計や趣旨を取り違えた運用があれば、自己中心の教員が増え、組織への帰属意識が低下し、若手教員の転出や教育現場の崩壊も起こしかねません。やり遂げる覚悟、周到な準備、権限を明確にした体制などを欠いた状態で、安易な考えで導入するのはきわめて危険です。また、最低でも3年程度の周知・試行・修正などの移行プログラムが必要です。
 そのためにも、人事評価委員会といった学部代表者の集合組織ではなく、理事としての権限をもった副学長が、所管業務の第1として制度設計と導入・実施に責任を負う体制が不可欠です。
 以上のような観点から今回の案を見たとき、残念ながら検討すべき問題点が多数あります。以下に、その問題を指摘しますので、ぜひご検討頂きたいと思います。

以下,章構成のみ
1.提案者と提案の無い文書
2.基本的な制度設計に対する疑問
3.「目標管理制度」は大学に相応しくない
4.部局の評価基準をどう作るかが重要
5.「毎年度の評価」は適切か
6.結果の利用について
7.最後に、改めて教員評価の目的について


投稿者 管理者 : 2005年02月21日 00:36

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