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2005年02月23日

埼玉医大、特別指導、学長が講師紹介の疑い

毎日新聞(2/22)

 卒業試験の特別指導を行ったとして講師が懲戒解雇された埼玉医科大(埼玉県毛呂山町)で、山内俊雄学長が学生に講師を紹介した疑いや、講師の謝罪文書などに不自然な記載があることが分かった。関係者の証言や学生が起こした訴訟に大学側が提出した資料などから判明した。同大では、成績不振を理由に退学した学生の再入学も行われており、一連の経緯を含めて大学の不可解な運営実態が浮き彫りになった。【大平誠】

 特別指導を受け200万円を払った学生は、01年度の試験に不合格となった直後の02年2月、大学に呼び出された。学生にとっては、02年度が6年生としての在籍期限。面談には、当時学務委員長の山内学長、講師(懲戒解雇)らがいた。

 学生側によると、この席で山内学長は「この先生に何でも相談しなさい」と講師を紹介した。同大では11月と12月の卒業試験の平均点が65点以上の場合、卒業内定としている。学生は02年度の1回目の卒業試験が終わった後、講師から呼び出され特別指導を持ちかけられた。

 ◇大学側は否定

 これに対し、大学側は「留年した学生全員を呼び出して一般的な助言や指導をしただけ。講師は学生の01年度の担任だ」と面談と特別指導の関連性を否定する。しかし、学生は「担任は別の助手。講師とは初対面だった」と証言する。

 学生は特別指導の発覚後、除籍になったが、不服として大学を相手に地位確認の訴訟を起こしている。大学側は講師が学生にあてた謝罪の手紙や、返金したことを通知した大学あての文書の写しを裁判に提出している。

 大学あての文書は03年1月30日付。特別指導を受けた2人の学生に計1200万円を返したことを証明する振込明細表などの写しが同封されていたが、振込日は文書を書いた日付の翌日の31日となっていた。また、学生側に振り込んだことを確認するよう求めた謝罪の手紙の日付は、振込日より10日以上前の1月13日になっていた。

 ◇不可解な再入学

 02年度の卒業内定を取り消された学生2人に、大学側は自主退学を勧め、1人が受け入れた。この学生は昨年12月の再入学試験に合格し、6年生として今春再入学する。医師国家試験の受験資格となる卒業試験に合格するためだけの復学だが、学費550万円と入学金100万円を大学に納めなければならない。

 同大の学則は再入学の要件を「疾病その他の事由で退学した者」としているが、以前から成績不振を理由に再入学を前提とした自主退学を勧めてきた。昨年末にも他に4人が受験、計3人が合格し今春復学する。


投稿者 管理者 : 2005年02月23日 00:35

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