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2005年02月26日
高知工科大学長続投 知事「県民のプラスにならず」
高知新聞(2/25)橋本大二郎知事は24日、自身が理事長を務める高知工科大の次期学長選考で、岡村甫学長(66)の続投に難色を示している理由について県庁で記者会見。「このままだと本学の設立の目的や自分の思いとは相当ずれてくるし、県民にもプラスにならない」と述べた。
次期学長選考は1月、学内外の代表による選考委員会が現学長続投を決定。今月11日の理事会で学長人事を審議したが、橋本知事は候補者として岡村学長と慶応大の米沢富美子名誉教授(66)=元日本物理学会会長=の2人を提示。米沢名誉教授を推す考えを示したことから混乱し結局、28日開票の郵便投票で決定することになった。
会見は橋本知事の意向で開かれた。まず今後の大学経営は大学・短大の入学志願者が入学定員とほぼ同数になる「2007年問題」など、克服すべき課題が多いと指摘。
大学側が1月にまとめた中期計画が「定量的な課題分析もない。財政基盤を想定した具体的な行動計画もない」と苦言を呈した。
収支見通しについても「(より堅実な手法で算定すると)将来、年4、5億円の不足になる。年35億円の営業規模の本学で、4、5億円の増収や支出削減は並大抵ではない。それを危機として議論する雰囲気が全く育っていない」と不満を示した。
米沢名誉教授については「学生を呼び込む力では現学長を上回る。科学の面白さを伝える点でも日本で有数の人材。度量が大きく、一緒に経営に取り組んでもらえる意味で推す」と説明した。
質疑では理事会の問題点も指摘。「創立にかかわった人たちがずっと理事を続けていく流れになっている。自分も含め、理事の選び方などを考え直してみる時では」などと、理事の大幅入れ替えを含めた理事会の抜本改革の必要性も訴えた。
郵便投票中の今回の会見は、さらに理事会を紛糾させる恐れもある。
橋本知事の会見について、岡村学長は「開学以来、設立の理念を実現すべく努力している。順調に成長しており、『21世紀COEプログラム』の採択など一定の成果が出ていると信じている。選出された折には、早急にお会いし話をしたい」と話している。
[同ニュース]
■学長再任に知事難色/高知工科大(朝日新聞2/25)
■高知工科大:理事長の橋本知事「学長に米沢氏を希望」 /高知(毎日新聞2/25)
投稿者 管理者 : 2005年02月26日 01:27
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