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2005年03月25日

信大、ベルギー人教師 雇用継続求め仮処分申請へ 大学側「正当な決定」

新首都圏ネットワーク(3月23日情報)経由

信濃毎日新聞(2005年3月23日)

 信大(本部・松本市)でフランス語やドイツ語を教えているベルギー人男性教員(47)が、今月限りで雇用を打ち切る決定をしたのは解雇権の乱用として大学側を相手取り、雇用継続の仮処分を24日、地裁松本支部に申請する。信大で12年以上働いており「長年更新されていた契約を理由なく打ち切られた」としている。
 男性教員は1992年から、一般教員と別の「外国人教師」として同市の旭キャンパスに勤務している。大学側は、昨年4月の独立行政法人化により、1年ごとに契約を更新する外国人教師の制度を本年限りで廃止すると決定。昨年7月、該当する7人に伝えた。
 その上で信大は、公募の「外国語・外国事情担当教員」を新設した。80人以上の応募があったといい、6人が合格(うち1人はその後辞退)。信大の外国人教師は4人が合格した。この男性教員は応募したが選ばれなかった。
 男性教員は「毎年、形式的な手続きで更新されており、実体は期限の定めのない雇用だった」と主張。信大の渡辺裕理事は「経営上の合理性も考えてした決定で、解雇権の乱用には当たらない。新制度での選考は公平にした」と話している。


ベルギー人教師「信州大法人化改革で解雇」 地位確認など求め仮処分申請=長野

東京読売新聞(2005/03/25)

 信州大で仏語とドイツ語を教えるベルギー人男性教師(47)が24日、独立行政法人化に伴う改革の一環で、3月末で雇用契約を打ち切られるのは解雇権の乱用だとして、大学に地位確認と4月以降の月給(53万6000円)の支払いを求める仮処分を地裁松本支部に申請した。
 申立書によると、教員は92年10月から教師として雇われ、1年ごとに契約を更新したが、大学は昨年7月、独立行政法人化に伴い、外国語教育の体制などを見直そうとして、延長更新しない方針を通知した。
 大学は、年度ごとに「外国語・外国事情担当教員」を募集する制度を新設、男性教師もドイツ語の枠に応募したが合格できず、契約打ち切りになった。しかし、これまでの契約は期限の定めのないものと見なすべきで、地位確認などの仮処分を行うよう求めている。
 男性教員は「雇用条件が不安定な他の外国語教師のためにも申請した」と話し、信大の渡辺裕理事(総務・人事担当)は「不採用が決まって以来、話し合いを重ねてきたのに遺憾。仏語への学生のニーズは少なく、外国語の教育体制の改革が必要」と述べている。

『信大は解雇権乱用』 外国人教師が仮処分申請

中日新聞(2005/03/25)

 【長野県】信州大(松本市)でドイツ語とフランス語を教えているルーク・メスケンスさん(47)=写真、ベルギー国籍=が二十四日、新年度からの雇用を打ち切られたのは解雇権の乱用に当たるとして、大学を相手に地位の保全を求める仮処分を地裁松本支部に申請した。
 メスケンスさんは一九九二年十月から信大の旭キャンパスで勤務。昨年七月、大学側は独立行政法人化を受けて、外国人教師の雇用を見直し、公募制の「外国語・外国事情担当教員」の新設を決めた。選考の結果、現職の外国人教師四人の採用が決まり、メスケンスさんは選ばれなかった。
 申立書によると「これまでは年に一度の形式的な手続きで契約更新されてきた。期限のない雇用とみなすことができ、正当な理由がない限り解雇は無効」としている。
 会見したメスケンスさんは「外国人に対して差別的な雇用形態で、不当解雇だ」と大学側の対応を批判した。大学側は「十分な検討に基づいた新制度で、選考も公平に行われた。解雇権の乱用には当たらない」と話している。


投稿者 管理者 : 2005年03月25日 01:00

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