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2005年04月27日

鹿児島国際大学解雇事件本訴裁判、ラウンドテーブル形式による「弁論準備」の協議と結果報告

 4月25日鹿児島地裁にて,鹿児島国際大学解雇事件本訴裁判の「弁論準備期日」として協議が開催されました。当初,口頭弁論は5月17日に行われる予定でしたが,被告学園側の要求によって,急遽,標記の裁判手続きが行われることになり,ラウンド・テーブル形式において実施されました(原告側は原告3人と4人の弁護士,被告学園側は金井塚弁護士親子と事務職員1人の出席)。
 今回の内容は,①被告側から原告側が解雇権濫用の主張をするのか否かについての確認,および②裁判所が作成した「事実整理案」に対し被告側が「意見書」で膨大な加筆修正を要求したが,これをどのように扱うか,の2点でした。
 協議の結果,①については,原告側はこの点を予備的に主張することなりました。②については,被告側から出された多くの主張を取り上げるかどうかの判断は,裁判所に一任するという結果になりました。また、被告側から、最終準備書面について、時間をほしいとの要望もありましたが、この点についても、原告側弁護士が、すでに以前から予定してきたことで、いまさら変更する必要はないと反論、予定通り,次回第15回口頭弁論は,5月17日(火)13時15分からとされ,それで弁論は終結することに決まりました。
 この裁判,2002年11月19日に原告が訴状を提出してからすでに2年半が経過しましたが,次回でやっと結審となります。判決は夏ごろになるのではないかと考えています。引き続き,皆様のご支援をよろしくお願い致します。(ホームページ管理人)

用語解説
「弁論準備期日」について」(「期日(きじつ)」について)
 まず,期日という用語については,文字通り,裁判などが開かれる日時のことを指す。「次回期日は○月○日○○時○○分に○○号法廷において行う」などという使いかたをする。
 期日にはいくつかの種類がある。「口頭弁論期日」「弁論準備期日」「和解期日」「証拠調べ期日」などでである。それぞれは手続の性質が異なる。「弁論」は「主張」に、「証拠調べ」は立証に対応する。
 「口頭弁論」、「証拠調べ」の各期日は「法廷」で行いますが、「弁論準備」、「和解」の各期日は裁判所の「準備室」「和解室」などと呼ばれるふつうの小部屋で行う。

[ラウンドテーブル(円卓・小さな部屋)について]
 法廷で行う口頭弁論において,裁判官が高い法壇に座って指揮するよりも,当事者や代理人と同一の平面に居て,協議の態勢で進行する方が効率的である場合も多い。このことから,ラウンド・テーブルを設置した法廷が利用される。特に,争点整理のための準備的口頭弁論や本来の口頭弁論の手続において利用される。


投稿者 管理者 : 2005年04月27日 01:27

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