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2005年04月01日
「日の丸・君が代」強制に反対する市民運動ネットワーク、声明「都教委による懲戒処分という名の思想弾圧に抗議する!」
■[AML 0970] 【声明】都教委による「君が代」処分に抗議します
2005年3月30日
東京都教育委員会
木村孟 教育委員長 様
横山洋吉 教育長 様
「日の丸・君が代」強制に反対する市民運動ネットワーク
<声明> 都教委による懲戒処分という名の思想弾圧に抗議する!本日、東京都教育委員会は卒業式の国歌斉唱時にただ黙って座っていただけの教職員へ懲戒処分を強行しました。私たちは、都教委の弾圧的制裁・処分に対し強く抗議します。
「日の丸・君が代」は侵略戦争と植民地支配のシンボルとして、「儀式」は「臣民」統合の装置として利用されてきた歴史があります。この植民地支配の歴史的事実は多くのアジアの人々や「在日」コリアンにとってなど、未だその傷跡を残したまま、新たな「戦争国家」のシンボルとなろうとしています。
また、石原東京都政以降、都教委は、教育目標から憲法・教育基本法を削除し、「つくる会」教科書を推進し、そして「日の丸・君が代」をなりふりかまわず強制することに奔走しています。国旗国歌実施率は全国でもほとんど100%となっているのが、今の教育現場の実情です。にもかかわらず、監視や脅し、処分によって事細かに「日の丸・君が代」を闇雲に押し付ける都教委のやり方には、これまで「日の丸・君が代」を受け入れてきた人からも、「なぜ強制してまで」という疑問の声が出されています。
1999年の法制化、そして10.23通達以降の都教委による「日の丸・君が代」強制のやり方は、憲法で保障された思想・信条の自由を侵害しているのもちろんのこと、あなたたちが唯一の根拠とする学習指導要領からも甚だし逸脱し、一切の法律を無視した行政行為として暴走を続けているものです。処分手続きについても、その決定は非常に拙速に行われ、弁護士同席どころか、メモを取ることを認めないという、法的根拠もなにもない恣意的な振る舞いがまかり通っています。これが人権侵害と言わずして何でしょうか。
私たちは、都教委に抗議し、以下、申し入れます。1、「日の丸・君が代」での処分を撤回すること。
2、入学式での「日の丸・君が代」の強制をやめること。
3、子どもの思想良心の自由を侵すことに繋がる教職員への
強制・命令を止めること。
4、不当な人事異動を撤回すること。
5、「転向強要」の再発防止研修を中止すること。
以上
[都教委処分のニュース]
君が代不起立で52人処分 卒業式めぐり都教委共同通信(3/31)
東京都教育委員会は31日、3月に行われた都立高校や養護学校、公立小中学校の卒業式で、校長の職務命令に従わず、君が代斉唱時に起立しなかったとして教職員14人を減給、38人を戒告の懲戒処分とした。
都教委によると、減給14人のうち4人は、昨春の卒業式、入学式に続く3回目の命令違反者らで、減給10分の1、6カ月。残る10人は2回目で減給10分の1、1カ月。戒告の38人は今回初めて起立しなかった。
処分を受けた教職員の学校別内訳は、高校44人、養護学校4人、小学校3人、中学校1人。戒告の高校教員1人は3月末の定年退職後、嘱託として再雇用されることになっていたが、取り消された。
投稿者 管理者 : 2005年04月01日 01:53
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