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2005年04月14日

北大が国立極地研所長を告訴へ 業務上横領容疑で

朝日新聞(2005年04月13日)

 海底地震研究の権威として知られる島村英紀・国立極地研究所所長(63)が北海道大教授時代、共同研究をしたノルウェーの大学に北大の備品である海底地震計を売却し、代金を自分の個人口座に振り込ませていたとして、北大は13日に島村所長を業務上横領の疑いで札幌地検に告訴する方針を固めた。

 北大によると、ノルウェー・ベルゲン大との共同研究は88年から02年にかけて北大西洋などで行われ、島村所長が開発した海底地震計を使用。この間、ベルゲン大から12回にわたって総額約7600万円が島村所長に送金された。

 この中には海底地震計のベルゲン大への売却代金も含まれており、当時の島村所長の肩書である「理学研究科付属地震火山研究観測センター長」名で出された請求書に対し、98年9月に4台分1650万余円、99年7月に1台分約375万円の代金が島村所長の個人口座に振り込まれていた。

 北大は、センター長の肩書を利用して個人で金を受け取ったこの行為が虚偽公文書作成と業務上横領にあたるとして、99年に売却した1台分について告訴する方針だ。

 島村所長は朝日新聞の取材に対し、金の受け取りは認めたうえで「地震計は我々が手作りで部品を組み立てた。2~4年で使えなくなる消耗品で、北大に損害は与えていない」「金は研究に使った」などと反論している。

 島村所長は昨年12月、北大教授から極地研所長になった。


[同ニュース]
北大が前センター長を告訴 地震計売却代金横領で(共同通信4/13)
北大の地震計売却、代金横領…極地研所長を告訴 (読売新聞4/13)
北大:海底地震計を勝手に売却 極地研所長を告訴(毎日新聞4/13)

投稿者 管理者 : 2005年04月14日 00:40

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