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2005年05月30日

京滋私大教連、脱線事故に対する抗議と再発防止を求める要請書

京滋私大教連

西日本旅客鉄道株式会社
代表取締役社長 垣内 剛殿

脱線事故に対する抗議と再発防止を求める要請書

2005年5月20日
京滋地区私立大学教職員組合連合
執行委員長 永良 系二

 4月25日に発生したJR福知山線脱線事故は、107名もの犠牲者と400人以上の負傷者を出すという大事故でした。その中には、京滋地区の私立大学に通学・通勤する学生・教職員も含まれており、負傷者が出ただけでなく命を奪われた学生もいました。その内、何人かの学生は、この4月に入学したばかりの、これから大学で学んでいこうという意欲をもった前途ある若者でした。

 今回の事故に対して、ご家族や友人、教職員は言葉に表せない無念と悲しみの思いをもっています。また、負傷した学生の今後のケアも非常に深刻な問題です。今回の事故は、安全対策の遅れがもたらした結果であり、私たちは、このような重大事故を引き起こした貴社に対して強く抗議するとともに、このような悲惨な事故が二度と起こらないことを強く求めます。

 現在、京滋地区には15万人以上の学生と多数の教職員が通学・通勤しています。その多くが貴社の鉄道を利用しており、現在も通学・通勤に不安を抱くとともに不便さを強いられています。特に、学生が抱く不安をいち早く取り除き、安心して過ごすことの出来る学生生活を回復するためにも、 貴社に対して事故の再発防止と、より一層の安全管理に努めることを強く求めるものです。

 また、労働者に対する厳しい勤務評価と過重な労働実態が、今回の事故の背景にあることも見過ごす事はできません。企業体質を「営利優先」から「安全第一」に変えて、安全にかかわる設備投資を早急におこなうとともに、労働者に対する上からの押さえつけと過重な労働環境を改善する中で、事故の再発防止を進めるための組織的な体制づくりを進めることを求めます。

 以上


投稿者 管理者 : 2005年05月30日 00:13

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