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2005年06月13日

国際人権ネットワーク、第7回隔年総会報告

■『日本学術会議ニュース・メール』より

国際人権ネットワーク第7回隔年総会の開催(報告)

 会 期:5月18日(水)~20日(金)
 場 所:ロンドン
 
 同会議は、科学と人権、科学者の人権に関する重要な諸問題について、研究者の立場から人権擁護のための国際協力、支援活動を行い、学術のために必要な諸外国アカデミー代表者との協働、情報交換に努めるアカデミー等の国際組織であり、スウェーデン出身のノーベル賞受賞脳科学者のアメリカ、ナショナルアカデミー( NAS )のヴィーゼル教授等、世界のアカデミーの代表者を含む実行委員会の呼びかけで隔年、開催されています。
今回、ロンドンのロイヤルソサエティで行われた総会には、世界中の42の科学アカデミーからの参加があり、日本学術会議からは黒川会長の代理として戒能副会長が出席しました。
 アジア、アフリカ、北米、南米、ヨーロッパに分かれての地域的会議、ダレンドルフ卿、オニール次期ブリティシュアカデミー会長等による人文社会学系の特別報告、国際人権ネットワーク加盟アカデミーの会議等が行われ、活発な意見が交換されました。戒能副会長はアジア学術会議の活動等の紹介、アジアでの連携の必要を訴えるほか、全体会でも積極的に発言を行いました。
 今回の総会では、9.11以降のテロ対策を理由とする拷問、適正な法過程を経ない逮捕・拘禁、人権侵害などは受け入れることはできないということや、科学者の研究の自由、移動の自由を妨げる動きへの科学者コミュニティの立場からの危惧が参加代表の意思で表明され、さらに過去に国際人権ネットワークが行った人権「事件」の再調査の努力を続けることの決意表明が行われました。

 【問い合わせ先】日本学術会議事務局学術課
 (Tel:03-3403-5706、g243@scj.go.jp)


投稿者 管理者 : 2005年06月13日 00:00

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