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2005年07月20日

異常な大学運営に加えて、組合攻撃の状況が明らかに

■ 大阪私大教連
 ∟●「私大教連おおさか」 2005年7月20日(No.22)より転載

 組合三役などの5名の組合役員を一斉不当配転した大阪芸術大学不当労働行為事件の第5回から第7回目の審問が今年前半に大阪府労働委員会で行われました。
 大学を経営する塚本学院(塚本邦彦理事長)の大阪芸大事務局長、短大部事務局長、所属長の学科長への尋問は、異常な大学運営に加えて組合攻撃の状況が明らかになってきています。
 配転については、各々の配転当事者には教学側からでなく、学院側から配転を行った。就業規則に因って本人の同意を得る必要もない学院の専断事項であり、また配転に異議があっても、配転は人事案件であり労働問題ではないので団体交渉はしない、従って団交を拒否した。教員は学生に授業をしておれば良く、大学のシステム的なこと(カリキュラムや人員配置などの大学の運営)はすべて事務方(学院)がするのが私学の普通である。シラバスには担当教員の名前がそんなに大きな意味を持つとは思っていないし、必ずしも必要とは思ってもいないとまで言い切り、教授会についてはまったく触れることもありませんでした。
 2003年6月に「組合の不遜、横柄、且つ横暴な体質」とか「最近、組合は、こざかしくも(中略)綿綿と学院発展の障害となってきたのは教職員組合であります」というあからさまな組合攻撃の「通知」文書を教職員に配付したことに関しては、相変わらず「学院発展の障害となる教職員組合は無いほうが良い」と証人尋問の場でも力説しています。
 学科長からは配転された教員はそれぞれに能力が無く、不良教員であるかのような不実誹謗の証言が続き、短大事務局長からは授業中に汗をかいても拭かない、ズボンがチョークで汚れていて清潔感が無い、というような人権を侵害する証言に加えて、授業改善を目的とした学生への授業アンケートの内容を教員の評価として公表するという、目的外利用の不法な証言までありました。これらに対する組合側の反対尋問は8月11日午前10時から大阪府労働委員会で開かれます。

投稿者 管理者 : 2005年07月20日 10:29

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