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2005年07月20日

フランス語賠償訴訟、石原知事の反論にならない「反論」

だまらん
 ∟●フランス語賠償訴訟:石原知事の反論にならない「反論」(2005年7月18日)

フランス語賠償訴訟:石原知事の反論にならない「反論」

……(略)…

6. そして本当に言いたかったこと:「自分でひたすら覚えた間違った数字」

そして、首都大学東京のサポートクラブで、本当に言いたかったことは、この部分だ。

結局、私があのことを話したのは、確か首都大学東京の改革に反対してる先生の多くが語学の先生だったんだ。で、調べてみたら、8~9人かな、10人近いフランス語の先生がいるんだけど、フランス語を受講してる学生が一人もいなかったんだ。ドイツ語の先生は12~13人いてね、ドイツ語を受講してる学生が4~5人しかい なかった、確か、正確な数字は忘れましたけど。だから私はそれは非常にある慨嘆 を以て報告を聞いたんだけども。

しかし、この発言は、またしても間違った数字の繰り返しでしかなかった。
◎ 2003年12月24日の記者会見における都知事発言
◎ 2004年2月5日に管理本部のホームページに示された国際文化コースの案
◎ 2004年3月2日の都議会で大西英男議員に対する東京都知事答弁
◎ 2004年6月8日号の「財界」での高橋宏理事長予定者の発言
◎ 2004年10月19日,the Tokyo U-club での東京都知事のスピーチ
では,すべて同じ間違い「独文希望者2,仏文希望者0」を繰り返しているだけなのだ。そして、時々細かい数字がかわったり、「正確な数字は忘れましたが」と付け加えるのが都知事のやり方だ。

ちなみに、当時の人文学部長は2003年12月25日に「不正な情報操作を即刻中止するよう強く要望する」という抗議声明を出し、「開かれた大学改革を求める会」の声明(2003年12月27日)でも訂正を求めている。都立大学の仏文専攻と独文専攻は, 2004年6月19日に雑誌「財界」編集部への抗議し,仏文専攻では, 石原東京知事に発言の撤回を求める声明を出し、独文専攻では、2004年3月12日付の要望書を東京都知事,並びに大学管理本部へ送付している。

これらの声明は、都知事にも、マスコミ各社にも送付されているにもかかわらず、同じことを何度でも繰り返して言う石原東京都知事。また、その間違いを知りつつも、公の場で都知事を追求しないマスコミの人達。変じゃあありませんか?

事の真相は、2003年度のA類の学部2年生(都立大では、昼間部をA類、夜間部をB 類と呼んでいた。そして、A類の学生もB類の学生も同様に専攻を決めて、学ぶことができた)が、「独文希望者2,仏文希望者0」だったという話だった。これは、故意に単一年度のA類だけの専攻している学生を数えて、当時の学生数全体の話のように歪曲して宣伝したものだった(従って、当時の人文学部長は、「情報操作だ」と言って抗議したのだ)。

しかも、大学の中では、第2外国語としてフランス語やドイツ語を学ぶ学生は、数百人の単位でいたことも、まったく眼中になかったようだ。あの言い方では、どう考えても、本当に「フランス語を受講してる学生が一人もいない、ドイツ語を受講してる学生は4~5人しかいない」と信じてしまう。そんな状況では決してなかった。でも、またまた2005年7月15日に、記者会見の席上で繰り返してしまった。

石原東京都知事は、 本当のことは、知らないのだろうか? それとも、言いたくないのだろうか? そして、これまでの都立大の教員や学生の抗議を知っていたマスコミの人達は、なぜ反論しないのだろうか?

答えは簡単である。怖いのだ。

そして、もう1つの答え。 反論をする場を与えてもらえないのだ。

背後では、東京都と何らかのつながりをもっている所で働いている人達。彼らは、結局、少しくらいの暴言には、反論しない、いや、立場上できないのだ。
こんなことがあっていいのか!? おかしいだろう!


投稿者 管理者 : 2005年07月20日 00:31

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