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2005年10月24日

埼玉大学教職員組合、こいつはヤバイぞ。部局長会議規則改正

埼玉大学教職員組合
 ∟●組合ニュース号外 その9(こいつはヤバイぞ。部局長会議規則改正)(2005年10月20日発行)

こいつはヤバイぞ
部局長会議規則改正

田隅学長、部局長会議の執行機関化を画策。

田隅学長は10 月13 日開催の部局長会議に部局長会議規則改正案を提案しました。部局長を役員会の手足とし、教授会を無力化させるとっても危ない改正案です。組合が収集した情報によれば、役員でさえも寝耳に水の提案だったそうです。つまり、田隅学長渾身の名作ということになります。まずは、じっくりご鑑賞下さい。

〔第2条〕
【現行】「部局長会議は、学長と各部局及び各部局間の意思疎通を図ることにより、機動的な大学及び学部運営の促進を図る。」
  ↓
【改定】「部局長会議は、学長と各部局及び各部局間の意思疎通を図ることにより、機動的な大学及び学部運営の実行を担う。」
〔第5条〕
【現行】「部局長会議は、学長の諮問に応じて、大学・学部の計画及び運営にかかわる事項について協議する。」
  ↓
【改定】上記の後に、「第4条第3号、第4条第4号及び第5号に規定する委員は、部局長会議で承認された事項及び役員会が決定し部局長会議に示した事項を各部局で執行する。」を追加。 (参考:第4条第3,4,5号:「(3) 各学部長および学部長でない研究科長、(4) 各機構長、(5) 事務局長」)

 「役員会が決定し部局長会議に示した事項を各部局で執行する」。この一文に如実に表れているように、部局長を通じて教授会までも学長の意のままにコントロールしようとするのが、本改正案のねらいです。これまでの教授会、学部長の役割を完全に否定する暴挙です。法令面から見ても、法律上根拠を持たない部局長会議を、法律上根拠を有する教授会および学部長の上位に位置させ、学部長を事務局長と同列の決定事項の執行者とする問題を含んでいます。教授会については学校教育法第59 条において、「大学には、重要な事項を審議するため、教授会を置かなければならない」、と定められています。教授会から審議機能を剥奪する今回の改正案は、法律に真っ向から挑戦する問題作なのです。

汝自身を知れ。
 部局長会議規則の改正が今なぜ必要なのか、全く理解できません。「平成16 年度埼玉大学業務実績評価」で指摘されたリーダーシップの欠如に対して、まさか学長独裁体制の構築で応えようというのではありますまい。こんなメチャクチャなやり方で、田隅学長は大学運営が本当に成り立つと考えているのでしょうか?そもそも大学運営の問題点がどこにあるのかを、田隅学長は自覚しているのでしょうか?号外で報じましたように、「実績評価」では各学部と比較して学長をはじめとした役員会の無策ぶりが批判されています。未だにまともなヴィジョンを提示しえない学長・役員会は、文字どおり脳死状態にあると言ってよいでしょう。健全に機能している教授会の存在意義を否定し、機能不全の学長・役員会に権限を集中させることに、学長は何の疑問も不安もいだかないのでしょうか?

部局長会議規則の改正を強行すれば、大混乱が起きることは必定です。教職員組合は田隅学長に要求します。健全な大学運営を破壊する部局長会議規則改正案を直ちに撤回して下さい。
止めよう!!
部局長会議規則改正!


投稿者 管理者 : 2005年10月24日 00:15

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